令和元年9月の掲示板は「妙法蓮華経 法師功徳品第十九」です。
前章「随喜功徳品」では、法華経修行の初心の功徳(純粋な喜びの功徳)が説かれました。
本章では、法華経修行者の功徳が説かれています。
ここでの「法師」とは法華経修行者のことで、法を説く人という意味があります。
法華経には「受持・読・誦・解説・書写」という5種類の修行法(五種法師行)が、随所に説かれています。
・受持(じゅじ)とは、法華経を心に受けたもつこと。
・読(どく)とは、経文を見て読むこと。
・誦(じゅ)とは、経文を暗唱すること。
・解説(げせつ)とは、経文を解釈して人に説くこと。
・書写(しょしゃ)とは、写経すること。
これら修行に励んだ人には、その功徳として「眼・耳・鼻・舌・身・意」といわれる六根が清浄になり、素晴らしい力が備わると説かれます。
日蓮聖人は『日女御前御返事』というお手紙で、「法華経を受けたもちて南無妙法蓮華経と唱うる、即ち五種の修行を具足するなり」とおっしゃっています。
これは妙法受持の一行(お題目を受持するという1つの修行)に五種の修行すべてを含むということで、お題目受持の大切さとその功徳を私たちに伝えられています。