平成30年6月の掲示板は「妙法蓮華経 授記品第六」です。
この章(品)では、弟子である4人の声聞に、未来に成仏するという保証を与えられます。
声聞は悟りを得て涅槃に至ると、世間を越えて出世間の境地に入ってしまいます。
一方、菩薩は世間を離れず、悪や苦しみのある世間にとどまって人々を教化し、その苦しみから救います。そのため、涅槃に入ることを目的とするのではなく、「菩薩行」の実践が求められるのです。
法華経を聞いて「菩薩としての心構え」を身につけた弟子たちは、世間にとどまって菩薩の修行を続け、最後には仏になる。これが本当の意味での涅槃であると教えられています。
これは法華経を信仰し、お題目を唱える私たちへの、お釈迦様からのメッセージでもあるかもしれません。