平成30年5月の掲示板は「妙法蓮華経 薬草喩品第五」です。
この章(品)は題名のとおり「薬草(三草二木)の喩え」が説かれています。
三草とは小薬草・中薬草・大薬草、二木とは小樹・大樹のことで、それぞれが人間や声聞・縁覚、菩薩を意味しています。
雲が空いっぱいに広がり雨を降らすと、雨は平等に降りそそぎますが、草や木はそれぞれの大きさに応じて水を吸い、枝葉を茂らせ花を咲かせます。
草木に喩えられた私たち衆生には、それぞれ大きさや性質に違いはありますが、お釈迦様の大きな慈悲は、あらゆる衆生に分け隔てなく注がれ、すべての者を成仏へと導くことを表しています。