サントリーワールドヘッドクウォーターズ稲荷祭

開催日:2024年11月13日

 令和6年11月13日、 サントリーホールディングス株式会社主催の稲荷祭が、サントリーホールディングス株式会社 新浪剛史代表取締役社長、鳥井信宏代表取締役副社長はじめグループ各社代表取締役社長ほか計50名様の随喜御参列のもと、東京都港区台場のサントリーワールドヘッドクウォーターズで盛大裡に挙行され、今年も当山住職が導師を勤めました。
 同社屋上の社殿に祀られている最上位経王稲荷大菩薩は、創業者の 鳥井信治郎氏が、 岡山県の日蓮宗最上稲荷山妙教寺から御神体をお分けいただいき、商売繁盛・社運隆盛を祈念し大切にお祀りされてきたお稲荷様で、収穫の季節を迎える毎年秋に、日蓮宗の法式に則り仏式の祈願会が営為されております。
 当山では、第38世要中院日妙上人の代から御縁をいただき、三代に亘り、毎年、稲荷祭の導師を勤めて参りました。
 新浪剛史社長が経済同友会代表幹事にご就任あそばされてから一年半が経ちました。これまで、企業経営者の視点で、自社利益誘導ではなく、公の利益のために、日本社会がよりよく進化するための方策を考え、実行に結びつく提言を目指してこられました。今年はまた1月に、「信頼の再構築へ」をテーマに開催された世界経済フォーラム(ダボス会議)に日本代表の一員として出席され、日本国内に留まらず人類社会に貢献することを目指して活動されていることは、たいへん尊いことと敬服しております。

 昨秋出版された『お稲荷さんのすごいひみつ』(ハート出版、2023年)の中で、筆者の桜井識子氏が、こう語っています。
 「お稲荷様は、毎日多くの参拝者を見ているので、観察すれば、人間性が輝いている人、信仰心が篤(あつ)い人、神のことが大好きだという人、魂が純粋な人はすぐにわかる。人を蹴落とそうとか、騙(だま)そうという気持ちがまったくなく、騙(たばか)ったり人を見下したりしない純粋な心の持ち主は好まれる。徳や善行を積んでいるというような〝日頃の行ない〟だけで判断するのではなく、その人の〝真の人間性〟で選ぶのである。善良な性格で、自分が好ましいと思った人物を見つけると、その人について行き、その人を守ることで神格を上げる修行を積む」と…。
 創業者の鳥井信治郎氏の思いを受け継ぎ、こうして毎年欠かさず稲荷祭を営むという志は、まさに「信仰」というピュアなスピリットに裏付けされているものです。それは、会社のキャッチフレーズ「水と生きる」にも象徴されているのではないでしょうか。
 今後とも益々の社運隆盛・事業繁栄を祈念申し上げます。   南無

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