合掌 檀信徒の皆様方にはご清祥にてお過ごしのことと拝察いたします。
さて、すでに寺報『法住』第47号(令和6年1月号)にてお知らせの通り、本年より当山では、下記の要領にて、秋彼岸の法要を宗祖日蓮聖人の遠忌報恩会式(お会式)に繰り入れて執り行います。これにともない、9月の秋彼岸に皆様がお志になるご先祖様等のお塔婆供養も、宗祖ご入滅の10月に併せてご回向いたします。例年営んでいる秋分の日の秋彼岸法要は執り行いません。
なお、秋のお彼岸中の墓参につきましては、これまで同様、寺の開門時間(午前7時~午後5時頃)であればお参りいただけます。
つきましては、法要(10月8日)にご出席の際は、後日郵送するご案内状に同封の返信葉書にて、9月8日までに参列人数、塔婆供養の内容等をお知らせ下さい。ただし、本堂内の席数の関係上、人数制限を設けますので、消印日の先着順て調整させていただく場合がございます。
また、法要ご希望の有無にかかわらず、お塔婆のご供養は例年通りお受け致しますので、同じく返信葉書にて9月8日までにお申し込みください。お塔婆は、貴家のお志になられるご先祖の秋彼岸供養のほか、宗祖日蓮聖人への報恩感謝のための会式塔婆もお受け致します。既に、本状のご案内以前にお塔婆のお申し込みいただいている方には、同封葉書のご返送は不要です。
塔婆料・護持会費などのお振り込みをご所望の際は、同封の郵便局振込用紙(払込取扱票)を必要に応じてご利用ください。
以上、謹んでご案内申し上げます。 再拝
記
行事名:宗祖遠忌報恩会式ならびに秋季彼岸会法要
日時:令和6年(2024)10月8日(火)午後1時より法話、午後2時より法要
会場:要伝寺本堂
法話:「絵伝でたどる日蓮聖人のご生涯~降誕から伊豆法難まで~」
説者:当山住職
【お会式について】
日蓮聖人は、弘安5年(1282)10月13日に武蔵国(現在の東京)池上の地で遷化されました。池上本門寺では、前日の10月12日の逮夜には、日本各地より集まった万灯と纏(まとい)の行列が参道を練り歩きます。また、10月13日を前後して、日蓮宗では各地でお会式の法要が営まれます。
当山のお会式では、平成27年より住職による「日蓮聖人の伝記と秘話」の講話を行っております(過去の講話ならびに今後の予定は以下の通り)。当日は、午後1時より法話(会式講話)、その後、午後2時より日蓮宗親進会*各聖出仕のもと、報恩会式法要ならびに秋彼岸会法要を厳修いたします。
◇お会式住職講話「日蓮聖人の伝記と秘話」全10回◇
(1)日蓮は旃陀羅が子なり~日蓮聖人の生きた時代~ (平成27年)
(2)我日本の柱とならむ~清澄の来光と宗旨建立~ (平成28年)
(3)牛馬巷に倒れ、骸骨路に満てり~立正安国の勘文~ (平成29年)
(4)法華経の故に流罪に及びぬ~草庵襲撃と伊豆流罪~(令和元年)
(5)射る矢は降る雨のごとし、討つ太刀は稲妻のごとし~小松原の刃難~ (令和7年)
(6)今度頚を法華経に奉りて~日蓮暗殺~ (令和8年)
(7)魂魄佐渡の国にいたりて~厳冬の流刑地~ (令和9年)
(8)この山には妙法の五字を唱へずと云ふことなし~棲神の霊山~ (令和10年)
(9)いづくにて死に候ふとも~臨滅度時の鐘~ (令和11年)
(10)四恩を知って知恩報恩をいたすべし~報恩の生涯をふりかえる~ (令和12年)
◇お会式住職講話「日蓮聖人 10の魅力」全2回◇
(1)日蓮聖人 10の魅力(乾)~「情」の側面から~(令和13年)
(2)日蓮聖人 10の魅力(坤)~「知」の側面から~(令和14年)
*「親進会」は、当山第38世 要中院日妙上人(高森聖一)の代に結成された日蓮宗有志寺院の互助組織で、常在寺・養傳寺・感應寺・要傳寺・経王寺・領玄寺・養泉寺・龍泉寺・修性院・妙雲寺・妙情寺・善性寺という台東区谷中・荒川区日暮里に所在する計12箇寺の日蓮宗寺院(当初は延命院・延壽寺の2箇寺を加え14箇寺)で構成され、盂蘭盆施餓鬼会・宗祖報恩会式のみならず、様々な活動に相互に出仕し、連携・協働しております。