荒川ふるさと文化館企画展「鋳造のまち日暮里―銅像の近代―」のお知らせ

開催日:2024年10月26日

 東京都荒川区には、伝統工芸技術分野の区無形文化財である鋳造の職人が多く在住し、菓子満氏(区指定無形文化財)や松本隆一氏(区登録無形文化財)等が工房を構えた西日暮里六丁目(冠新道沿い)は、明治後半から昭和戦前期にかけ、美術鋳造の第一線を担う工房が数多く集まったことで知られています。鋳造の中でも銅像や置物を手掛ける分野は、美術鋳造と呼ばれ、あまたの銅像が日暮里で鋳造され、全国各地に設置されていきました。
 本展示では、日暮里の美術鋳造の担い手に焦点を当て、日暮里で手がけられた銅像・置物、関連写真・文字資料などを通じ、鋳造工場の歴史や役割について紹介されます。
 当山も、この度の本企画展開催にあたり、荒川区の取材・調査に協力しております。要傳寺本堂の本尊「銅造釈迦牟尼仏世尊坐像」は、第38世要中院日妙上人(髙森聖一師)の発願で、インド人彫刻家のUpendra Maharathi(ウペンドラ=マハラティ)氏が原型を製作し、これをもとに彫刻家の阿部正基氏が塑像を謹製、鋳金家の菓子満氏・堀川次男氏の両氏のご協力により鋳造されたもので、昭和47年(1972)4月8日、新本堂落成にあわせて開眼供養されました。
 詳細はコチラの記事、ならびに髙森聖一著『仏跡を巡りて』51頁(昭和53年発刊)、寺報『法住』41号(平成30年発行)等をご参照下さい。

   記
会期:令和6(2024)年10月26日(土)~12月1日(日)
   毎週月曜日および11月5・11日は休館(ただし11月4日は振替休日のため開館)
会場:荒川ふるさと文化館1階企画展示室
   東京都荒川区南千住6-63-1(南千住図書館併設)
入場料:100円(11月3日文化の日は無料)
企画展公式サイト:まだ公式のサイトは立ち上がっていませんが、イベントカレンダーはこちらからご確認いただけます。

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