【推薦図書】宮下 真著『心を育てるこども仏教塾 ブッダがせんせい』(永岡書店、2012年)

 子供に伝えたいブッダの言葉を集め、平易に紹介した書。2500年の時を経て、ブッダの教えが、子供たちの優しさと思いやりの心、ただしく強い心を育てる。
 「もし悪いことをしてしまったら、その何倍もいいことをしよう」「ほかの人との競争よりも自分に勝つことが大事」「いまやれることを一所懸命がんばろう」「乱暴な言葉は使わない、自分にもいやな言葉がかえってくるから」「楽しいことはみんなで分け合っても減らないよ」「怒らないことで怒る人に勝とう、嘘をつかないことで嘘をつく人に勝とう」「やられたからって仕返しすると、ずっとしかえしの繰り返しだ」「勝ち負けは、いっしょうけんめいやった人が勝ち」「本当に賢い人は、けなされたり、ほめられたりしても落ち着いている」「だれかをだましたり、だれかを見下したりするのは、いちばんやってはいけないこと」…などなど、『ダンマパダ(法句経)』などに基づいたブッダの言葉には、人生を滋味豊かに幸せに生きるための知恵が詰まっている。
 「わるいことってなに?」「大切なことってなに?」「ありがたい」「おかげさま」など語句解説のコラムも充実。

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