現在、要傳寺のある台東区では、「池波正太郎生誕100年」を記念し、同氏の功績や作品の世界観を広く伝えるとともに、その魅力に触れていただくため、令和5年1月から一年を通して記念事業を実施しております。これにあわせ、『鬼平犯科帳』『剣客商売』など池波作品に登場した区内16箇所に江戸時代の「高札」をモチーフにした案内板を設置し、作中の様子や背景などを通じ、その地域の紹介がなされております。
この度、当山門前にも「池波作品を巡る高札型案内板」が設置されました。池波正太郎の時代小説に登場する要傳寺については、コチラからご参照ください。
生誕100年記念事業は、企画展、講演会ほか各種イベントを実施。事業内容の詳細は、台東区立図書館のサイトからご覧いただけます。
【池波正太郎】
時代小説の傑作を多数発表した日本を代表する時代小説作家。大正12年(1923)1月に、現在の台東区浅草で誕生し、幼少期を、江戸の名残が残る下町、上野・浅草で過ごした池波正太郎は、「私の故郷は誰がなんと言っても、浅草と上野なのである」と語っており、3大シリーズである『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』など多くの作品でこの地を題材にしている。池波正太郎は、その他、『真田太平記』などの大河小説の他、食べ物や旅などのエッセイにも健筆を揮い、生涯で1000作を越える作品を残している。