このたび大本山池上本門寺を会場に、法華経一部八巻読誦習熟のための講習会が開催されることとなりました。
この講習会は法華経一部を古来より続く、一々文々のオウム返しの口伝えで指導をします。
主任講師は神奈川県 長福寺 振屋裕匡上人。
日蓮宗宗務院主催『沙弥対象 読経講習会』の主任講師を長年務め、身延山大学では非常勤講師として『読経』の授業を担当。一貫して法華経読誦の重要性を説かれてきました。
~主任講師 振屋裕匡上人 ご挨拶~
皆様ご承知の通り『妙法蓮華経』の中で説かれている読誦とはまさしく一部八巻二十八品を読誦することです。法華経の読誦は我々僧侶にとって基本中の基本であり、土台・根幹です。時代が変わり、社会が変わり、我々の布教方法が変わろうとも揺らいではならない部分であると考えます。
しかし、大変残念ではありますが現状は違います。
さらには一部経読誦の指導者を見つけられない・更なる読誦研鑚の場が見つけられない等、志ある方々の求めにも応えきられていません。そんな志ある方々の助けになればとこの講習会を企画致しました。
確かに市販の仮名付き本で勉強すれば十分とお考えの方もいらっしゃると思います。しかし、私はこの考え方には賛成できません。なぜならお経の微妙な伸び縮み・アクセント・調子等は“目”からではなく“耳”からでしか理解できないからです。ここにオウム返しの口伝えで法華経読誦を習う何よりの意義があると思っています。
有り難くも講習会開催にあたって大本山池上本門寺様にはご協賛を、宗務院の方々にはご指導ご尽力を頂き、その他たくさんの方々のご支援を頂いております。
そのご恩に報いるべく、講習会が法華経読誦研鑚を志す方々の一助となるよう、講師陣一同とともに精一杯指導させて頂きます。
今回の講習内容は一之巻ですが、今後二之巻、三之巻・・・そしてまた一之巻と年3~4回永続的に講習会を開催する予定です。これから初めて法華経一部を勉強しようとされている方、更なる読誦研鑚を積みたいと思われている方、興味のある方は是非参加してみてください。