苦難を糧に

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 度重なる台風により被害を見舞われたすべての方々に、
心からお見舞い申し上げます。
 また、尊い命をなくされました方々のご冥福をお祈りすると共に、
ご遺族や関係者のみなさまには衷心よりお悔やみ申し上げます。
 
 台風がやって来ると、
子供達は学校が休みになって大喜びですが、
大人はそうはいきません。
その進路に多くの人達が気を揉んだと思います。
台風は時に大きな災害をもたらし、
私達の社会生活に混乱を招くからです。
しかし、地球規模で見ていくと、
けっしてマイナスな影響だけではないのです。
大量の雨を降らし、
海水をかき混ぜて海水温を均一化し、
養分や酸素等を運んで生物環境の維持に重要な役目を担っています。
また、二酸化炭素を海に溶かして地球温暖化を抑える働きもあるそうです。
 台風が去った後、
境内にはたくさんの枝葉が散らばっていました。
樹齢を重ねた老木には厳しい強風かもしれませんが、
若い木々は多少枝葉を飛ばされても、
そこからまたしっかり根をはって新緑を芽吹かせ、
私達に生きる力を見せつけてくれます。
 私たちは、災難や苦労がない、
いわゆる恵まれた人生を望むのが当たり前だと思います。
でも苦しいことや辛いことを避けていて、
本当の満足感のある充実した人生があるでしょうか。
思わずふりかかった災難にもくじけず、
最善の努力をもって生きていくことに、
幸せは見えてくるものだと思います。
その困難を受け入れることができた時に、
暗闇を照らす光が目の前に差してくるのだと思うのです。
 

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