井戸のお祓い(埋井)

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 庫裡を解体後、5月23日丙寅に井戸を埋めるためのお祓いを致しました。

 「井戸を埋めるのに適した日」というのがあります。
日毎に干支があるのですが、春は「甲子」「乙丑」、夏は「丙寅」「丁卯」、秋は「庚申」「辛酉」、冬は「壬子」「癸丑」の日が埋井の吉日です。
 
 井戸は直接人の体の水気の源泉であり、家相の上でも重要なポイントとして扱われます。
その井戸を埋めるのですから、おろそかにしてはいけません。
むやみに埋めてしまった場合、その家人や携わった業者さんなどに、障りがあったり病気になることもあると言われます。
生活に欠かせない、水の供給元となってくれた井戸の水神さんに対して、法味を言上し、これまでの感謝を込めて法要を厳修しました。

井戸を埋める作法
①井戸の中の泥をくみ取り、清砂を井戸の淵から約三尺くらいまで入れる。
②和紙に「金貴大徳」と書いて青竹に挟み、法要中に塩・米・酒をまき、井戸の中央に建てる。
③長さ約三尺の青竹の節を抜いて、井戸の中に逆さに立てる。
④法要中に、井戸に清砂を入れて埋めるに随い青竹を抜いていき、埋め終わったときに抜き終え、その竹は吉方の川に流す。(抜かずに竹の先を出したまま埋めておき、自然に朽ちるのを待ってもよい。)

井戸を埋めて頂く工事業者の方々もしっかりとお祓いします。


お祓いで大切なのは、お詫びと感謝です。
命を支える水源の水神さま・龍神さまへ供養を捧げました。

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