8月13日から月遅れの盂蘭盆がありました。
高知では少し前までは「旧暦」でお盆として、ご先祖をお迎えすることが多かったのですが、少しずつ「月遅れ」でご先祖様をお迎えすることが増えてきました。
高知はやはり、人口流出県でありいわゆるお盆休みが一番人が集まりやすいからです。
時代と共に変化があることは否定できませんが、変えてはいけないのが「真心」。
準備は大変ですが、写真のように精霊棚をお作りしてご先祖様をお迎えするのがならわし。
きゅうりのウマやなすのウシ、素麺の綱など、若い世代に語り継がなければならない、ならわしはたくさんあります。
少し前までお盆といえば、お盆の頃にスーパーで売られている着色料たっぷりのお菓子をお供えすればそれで終わり、という方が多かったのですが、きちんと説明すると、徐々に精霊棚をご準備してくださる方が増えてきました。
桔梗、がまの穂、鬼灯、杉、栗、ミソハギ、粟。
時代と暦の変化により、入手しにくいモノも増えてきましたが、中には前年から準備をしてくださっている方もいらっしゃいます。
きちんと整った精霊棚の前に座ると自然と背筋が伸びますし、法要後は珍しそうに見るお孫さん達との話も弾みます。
ちなみにこの精霊棚は「初盆があるから」ではなく毎年準備するものなのです。