「旧暦」という概念があやふやになってきてます。
たとえば「1月の旧暦は?」「睦月」
というのは半分間違っています。
あくまでも月の「異称」なので、新暦で使っても問題はないはずです。
東北の七夕祭りも8月7日に行われますが、それは「月遅れ」の七夕です。
7月7日からひと月遅れているので「月遅れ」の七夕になるわけです。
旧暦は新暦に対して、毎年日が変わります。
高知でもだいぶその感覚は失われてきていますが、まだまだ旧暦でお盆などの行事が行われることが多いようです。
妙國寺でも8月24日、旧暦の7月18日に盂蘭盆施餓鬼会が厳修されました。
少し前まで旧暦の7月16日はA寺でお施餓鬼、17日はB寺でお施餓鬼という風に協力し合っていたためです。
最近では新暦の土日に合わせてお施餓鬼をするお寺が多くなってきました。
お盆の棚経も旧暦で伺うと「なぜ今頃来たんですか?」といわれることのほうが多くなってきました。
今の暦に合わせるのは簡単です。
しかし、少しでも昔人の知恵の詰まった暦の良さを伝えるためにも、妙國寺ではもう少し「旧暦」にこだわっていきたいと思っています。