NHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』

ネット環境📶やスマートフォン📱等の充実でいろんな動画🎞️を見る事ができるようになり、「地上波のテレビが面白くない。」などと言われて久しいですが、とりあえず、ドラマにおいては予算的なことを差し置いても地上波📺の方が楽しめる作品が多々出てきます。特にNHKの大河ドラマや朝ドラは、この御時世、低評だとすぐにSNS等で広まってしまうので制作サイドは気が抜けないでしょうね。

そんな中、今年に放送されている大河ドラマが「江戸のメディア王」と言われる“蔦屋重三郎(ツタヤジュウザブロウ)”を主人公とした『べらぼう』。既に折り返しを過ぎました。
主人公的にはマイナーな感じ(出版の開拓者と言えば聞こえが良いですが、やり手の本屋の店主って言っても差し支え無い感じなので。)ですが、彼が世に見出したという“喜多川歌麿”・“東洲斎写楽”といった現代では世界的芸術家とみなされる浮世絵師や“大田南畝”等の流行作家の姿と時代背景に目を向けさせ、この時代の文化や社会を取り挙げるのには打って付けの人物とは言えます。何でも、徳川幕府第11代将軍“徳川家斉”が大河ドラマに登場するのは初めて(歴代で一番将軍期間が長いにもかかわらず…。)だとか。

さて、この“蔦屋重三郎”ですが、『日蓮宗』の信者さん📿です。菩提寺は台東区浅草にある【誠向山 正法寺(ジョウコウザン ショウボウジ)】。ドラマの最後に、登場人物の「ゆかりの地」が紹介される紀行のコーナーに取り上げられたこともあります。戒名は“幽玄院義山日盛信士”です。残念ながら元の墓標等は震災や空襲等で瓦礫状態となり、現在は当時の資料から復元された墓標🪦と元の墓標に記されていた“大田南畝”らの碑文を別に彫って建てた石碑があるそうです。
ドラマ本編では、結婚後にしばらく別々の部屋で寝ていた妻“おていさん”の部屋には、小さいながらも“日蓮聖人”を祀った仏壇がありました。『日蓮宗』関係の小ネタが他にも出た事があったかもしれませんし、またこれからもちょこちょこ見えたり聞こえたりする事があるかも(『日蓮宗』ではありませんが、“田沼意知”という登場人物の葬列に読誦されていたのは『妙法蓮華経 観世音菩薩普門品 第二十五』の偈(観音偈)でした。“田沼家”は『臨済宗』です。)しれません。

尚、“おていさん”が自らを役目無しと判断して世間から離れようとするエピソードに「白山観音寺」なる寺院が登場しましたが、調べたところ『日蓮宗』のみならず、該当する寺院は無いようです。そのエピソード自体がフィクションで架空の寺院(白山は現在の文京区ですが、「観音寺」はありません…。ロケ地は日光にある別寺院名の門前らしいですが、日本橋から遠くない位置の設定なので別物。モデルとなった寺があるのかもしれませんが名前が違うと思われます。)でしょう。

この時代の日蓮宗信者さんでは、“蔦屋重三郎”の他には先出の“大田南畝”(菩提寺は文京区白山【信弘山 本念寺】。)、『鬼平犯科帳』の主人公として名が知られている火付盗賊改方(役)“長谷川(平蔵)宣以”(菩提寺は新宿区須賀町【妙典山 戒行寺】)もそうです。
また、これから先でドラマに登場するかはわかりませんが、🗻『富嶽三十六景』で有名な“葛飾北斎”(“蔦屋重三郎”と親交があったのは確かとされています。オープニングには『富嶽三十六景』をモジった画像がいくつか見られますね。🌊🗻)も熱心な信者だったようです。「北斎」の名前自体が“日蓮聖人”に縁のある“妙見菩薩”から付けられたもの(たくさん名乗った画号のうちの一つだそうですが。)であり、『葛飾北斎伝』という書物によれば、絵を描くための自室に「蜜柑箱を少し高く釘づけになして、中には日蓮の像を安置せり」と記述があり、また、“日蓮聖人”とゆかりのある寺に熱心に通っていたようで、深く“日蓮聖人”を尊崇していた様子が伺われます。ただし、家族にキチンと伝わっていなかったのか、娘さんが喪主となった葬儀の後は『浄土宗』のお寺に葬られています🙂‍↔️。

余談。現代においてメディアソフトのレンタルや書籍の販売で有名な【TSUTAYA(ツタヤ)】がありますが、“蔦屋重三郎”さんとは関係が無いそうです。漢字にすれば同じ『蔦屋』ですが、前身の質屋時代の屋号だそうです。ちなみに“蔦屋重三郎”も本名ではなく、こちらの「蔦屋」は養子となった吉原の茶屋の屋号で、本名は“喜多川珂理(きたがわからまる)”です。菩提寺にも本名で葬られています。

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