現在、📺【日本テレビ】系列の毎週水曜日22時から、『百人一首』を使った「競技かるた」の学校クラブ活動を題材にした『ちはやふる -めぐり-』というドラマが放映されています。題材となった原作が漫画なので現実っぽくない部分も無きにしもあらずなのですが、日本の美しき文化を知る•触れる事ができるので気軽に見るのも良いのでは。題材は文系ぽいですが、割とスポ根の体育会系な雰囲気もあります。主人公をはじめ、kawaiiお嬢さんやキレイなお姉さん、イケメン男子だらけ✨なので、そういうのを見てるだけで幸せという方々も、それを通して興味を持っていくのもアリ(9月末までの1クールドラマだと、もう後半に差し掛かるあたりですが…。)だと思います。
今回のドラマは以前に映画で公開された『ちはやふる』3部作の10年後という設定のオリジナルストーリーらしいので、その原作か、それに沿った🎬映画作品が見たい方は📚漫画単行本か📀映像メディアをどうぞ。何でも、「青春映画の金字塔」と評された作品だとか。
さて、この『小倉百人一首』や『新古今和歌集』の選定をしたのが“藤原定家(読み方はサダイエでもテイカでも良いらしいです。中世歌学では歌人を音読みにしてたことが理由らしいですが、『百人一首』での詠人名は通称が多い…?。)”です。平安時代末期から鎌倉時代初期に生きた公家の歌人ですが、熱心な『法華経』信者でした。日記である『明月記』によれば、『無量義経』•『妙法蓮華経』•『仏説観普賢菩薩行法経』の『法華三部経』を写経した記述もあります。『法華経』の内容を題材とした和歌もいくつか詠まれていますが、【日蓮宗】的に興味が沸くのは『十三首歌』という13和歌でしょう。僧侶が読経しているのを聞き、そこで「南無妙法蓮華経(なもめうほうれむくゑきやう)」の十三文字📿を歌頭において詠んだ13の秋🍂の歌です。“日蓮聖人”の立教開宗以前にも慣習的には重要文句が唱えられていたのが窺われ(この時代では教義としての意ではなかったと推測されています。)ます。
※大将殿にて秋の頃よゐの僧の経よむを聞きてれいのこのもじを上におきて秋の歌
1.「夏過ぎぬと 思うばかりの あさけより やがて乱るゝ 袖の露かな」
2.「もとめても 秋より外の やどもがな ことぞともなき 袖や乾くと」
3.「芽ぐみぬと 見ればくれにし 春の草 風におどろく 秋は来にけり」
4.「海山も しらぬわかれの 袖の上に こずゑもやがて 秋のゆふぐれ」
5.「ほのかなる 霧よりをちの 秋風や おもふゆくへの 竹のひとむら」
6.「うつ音も 過ぎ行くやどに おくらさで 秋のころもの そで慕ふなり」
7.「れき山の 裾野のを田の あき風や なびきし人の はじめなりけむ」
8.「むかしをば 夢にのみこそ あひ見しか たゞそのまゝの 袖の月影」
9.「暮れにけり またこの秋の 花すゝき ほのめく霧に 霜むすぶまで」
10.「衛士のたく 烟ばかりはさも あらばあれ 雲井の月の 秋かぜの空」
11.「菊さきて 木の葉もおちぬ これぞこの 今年も同じ 秋のつれなさ」
12.「やすらはで ねなまし月は 我なれて 心づからの つゆのあけぼの」
13.「浮く紅葉 玉ちるせゞの 色そめて となせのたきに 秋もとまらず」
この一連の歌、ちゃんと初秋から晩秋へと季節の配列がされているのにも感嘆します。
また、『百人一首』の歌人の中では「学問の神様」として有名な“菅原道真”も熱心な『法華経』信者でした。後に“菅原道真公”自体が“三十番神(日本国土を1ヶ月30日間、交替して守護するとされる三十の神々。【天台宗】開祖“最澄上人”が祀ったのが最初とされ、【日蓮宗】に於いては、“日蓮聖人”が【比叡山】遊学中の折に列を成して姿を現わし、『法華経』とその行者を守護すると誓われたことから始まります。)”の一人、京都【北野天満宮】⛩️の“北野大明神”として【日蓮宗】に祀られるという縁のある人物でもあります。『妙法蓮華経』の写経も残っている他、その二十八品それぞれについて和歌を詠んでいます。
平安時代中期は「法華経文学」の時代(『源氏物語』•『大鏡』等々にも登場しており、「最高の経典」として重んじられていたことが窺われます。)であり、「法華経和歌」や「法文歌」が生まれ、『法華経』の宗教的な神秘思想と言葉神秘思想が合体した作品がいくつもあります。解説が無いとわかり難いものもありますが、歌の表面的な意味だけでなく、心情や真理までも追求していく楽しみ方もあり(古文学に限らず、いろんな作品に当てはまる事ですが。)ます📖🧐。
一例として、“菅原道真公”が京都から大宰府へ、いわれのない罪で左遷される折に自邸の梅花を見て詠んだ有名な和歌を一つ。
「東風ふかば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
(わが家の梅の花よ。東風が吹いたら、私のいる大宰府まで匂いを届けておくれ。主人がいないからと言って、春を忘れてはならないよ。)
この歌は『妙法蓮華経 嘱累品 第二十二』の「こころ」を詠んでいるそう(お釈迦様が全ての菩薩達に、『法華経』の尊い悟を後世に伝えるという一大事を託す章です。一心にこの法を説きひろめて、ひろくあらゆる衆生の利益の増進することを頼まれます。)です。本人が説明したのか、研究した人の解釈によるものかは解りませんが、歌(だけで)の本意まで読み取るのは難しいです…🧐😵💫🤨。


