〜塵(ちり)払い、垢を除かん〜

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

夏刈りの剪定と墓地掃除もようやく終わり、明日からお盆のお経まわりです。

剪定後を掃除中、待っていた#夏の味覚 が芽吹いているのを発見し収穫しました。数えてみると43個も獲れていました。

茗荷 (みょうが)は、仏教にゆかりのある野菜(薬味)です。
昔、お釈迦様に周梨槃特(シュリハンドク)という自分の名前も忘れてしまう弟子がいました。お釈迦様から名前を忘れないように、名前を書いたノボリを背負う(←なので今でも茗荷と書く)ように言われ、箒(ほうき)を手に「塵を払い垢を除かん」と言い渡されます。それから毎日「塵を払い垢を除かん」と唱えながら掃除に励む日が始まったある日、綺麗にした後を同僚に汚されれ怒ってしまいます。その刹那にハッと気づきました。汚れていたのは自分の心だと悟ったのです。

後に周利槃特は十六羅漢と呼ばれる、お釈迦さまのお弟子の中でも特に優れた弟子の一人として、「義持第一の周利槃特尊者」と呼ばれるようになりました。

周梨槃特の死後、お墓の回りに茗荷(みょうが)が生えたことから茗荷を食べると物忘れが酷くなると言い伝わり、今でも信じている人がいるところが仏教の凄さなのですが、迷信で栄養豊富で冷え性や夏バテ防止になるそうです。

早速、昨日の夕飯に並びました。周梨槃特に近づけるように願いながら有難くいただきました。

さあ、明日からお盆のお経まわり。#コロナ対策 をしながら、茗荷の清涼感に癒されつつ無事の完走を目指します!

* 周利槃特をモデルにして作られたのが赤塚不二夫さんのマンガ「天才バカボン」に出てくる「レレレのおじさん」だという説があります。
お釈迦さまのことを別の呼び方で「薄伽梵(ばかぼん)」と呼びますが、ここから「バカボン」というキャラクターの名前が付けられたとも言われていますが、赤塚不二夫さんがそう言われたわけではなく、別の人が考えた説のようです。
ただ、赤塚不二夫さんが仏教に詳しかったのは事実のようで「天才バカボン」の中にバカボンのパパはお釈迦様と同じように生まれてすぐに歩き、「天上天下唯我独尊」と言ったというエピソードがあります。

 

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ