開催日：2024年03月23日
六波羅密って何？
春彼岸は、六波羅密（ろくはらみつ）と呼ばれる密教の行事の一部でもあります。この期間には、檀信徒は先祖や亡くなった人々の供養を行うと同時に、六波羅密の修行を行います。
六波羅密は、六つの心性（六波羅蜜）を修めることを目指す修行の一つであり、以下のようなものです：
布施（ふせ）：施しを行い、慈悲の心を養う。
持戒（じかい）：戒律を守り、清浄な心を育む。
忍辱（にんにく）：辛抱強さや忍耐力を養い、怒りや不満を克服する。
精進（しょうじん）：精力的に修行に励み、自己の向上を目指す。
禅定（ぜんじょう）：瞑想や黙想を通じて心を集中し、悟りの境地に至る。
智慧（ちえ）：仏の教えを理解し、自己と他者の幸福のために知恵を活かす。
六波羅密は、春彼岸期間中にこれらの心性を深め、先祖の霊を供養する一環として行われます。この修行によって、檀信徒は自己の成長と他者への奉仕の道を歩むことが期待されます。