御会式法要と高座説教 令和6年

令和6年11月12日、午後2時より御会式御逮夜法要を営みました。
写真のとおり最高の晴天に恵まれ、風もなく穏やかな秋日和です。

午後2時から本堂にて約1時間の宗祖報恩御会式法要を営み、その後参拝の皆様は客殿蓮華ホールに移動して、午後3時過ぎから高座説教をお聴きいただきました。
本日のお説教は、今年京都本圀寺様で開かれた布教院にて高座説教の研鑽を積み、1回生を無事修了された八木白蓮上人にお願いしました。侍者は副住職藤田玄真が務めました。

八木白蓮上人は市内田町の蓮昌寺様の修徒であり、実はテレビや映画・舞台などで活躍されている女優さんでもあります。女優として出演するときは「八木景子」と名乗られています。
蓮昌寺先代住職であり実父に当たる八木大慈上人を師匠として数年前に出家なさって、僧侶と女優の二足のわらじを立派に履きこなしていらっしゃいます。

今回のお話は、「心の宝物」と題して自らの出家にまつわるお話を語っていただきました。
豊かな表現力でご自身の半生のお話を紡ぎあげ、日蓮聖人の伝記を語る繰り弁では、登場人物たちの台詞を見事に語り分けて女優としての実力を遺憾なく発揮されました。
表現だけでなくお話の内容にも心に響くものがあり、檀信徒の皆さまも「良いお話を聞かせていただきました」と感想をもらし、中には涙ぐむ方もいらっしゃいました。

日蓮宗伝統の高座説教も次第に語れる方が少なくなっていますが、信仰とともに受け継いでいただきたいものの一つです。

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