8月20日、本光院で
盂蘭盆会
を執り行いました
コロナウイルス第七波の真っ只中ですが、
多くの檀信徒の皆様のご参拝がありました
法要後は私の法話
昨今、政治と宗教の関係が取りざたされています
でもこれは一言で言うと、
宗教のあり方が問われていることだと
受け止めています
宗教を信仰することで、
本当に人は幸せになることができるのか
もっと言うと個人のみならず、
その家族、社会も幸福になれるのか
その存在意義さえ検証される時が
来ているようにも感じます
そこでこの疑問に答えた話だったのですが、
宗教は間違いなく心の薬でございます
特に私達が信仰している仏教、
その中でも最高のお経と称される法華経には、
お釈迦様自身が『如来寿量品第十六』の中で
こう説かれています。
此大良薬。色香美味。皆悉具足。汝等可服。速除苦悩。無復衆患
~此の大良薬は色・香・美味皆悉く具足せり。汝等服すべし。速かに苦悩を除いて復衆の患なけん~
この法華経は大良薬ですと。
これを飲む、服すると苦しみがなくなるよと。
そして・・・
是好良薬。今留在此。汝可取服。
~是の好き良薬を今留めて此に在く。汝取って服すべし~
この法華経という素晴らしい薬を、
今の時代に残しておくから、
取って服す、飲みなさいよと
説かれているわけであります。
問題は、薬だけに服用を間違えると
劇薬にもなり
毒薬にも変じると言うことでしょうか
自分本位の信仰…。
自分さえ良ければという心…。
この信仰では、家族が救われませんし、
やがて家庭崩壊してしまいます
そうならぬ為にも、
自分の事ばかりを考えず、
まわり、ひいては社会の救済のことを
心にとめる信仰をしていかなければなりません
そしてその方法を教えて下さっているのが、
お釈迦様であり、仏教の教えであります
お盆の心はまさにその教えそのものですね
お盆の由来でもある十大弟子のひとり、
目連尊者は餓鬼界に墜ちた
母を救おうとしますが、
母だけしか目に入っておらず、
故に救うことができなかった
と伝わっています
お釈迦様がそれではいけない
と教えられ、すべての餓鬼、
さまよう精霊すべてに供養を捧げることで
ようやく母が救われたのがお盆の故事です
ここからも分かるように、
個人だけではいけないのですね(゚ー゚)(。_。)ウンウン
本日の本光院盂蘭盆会では、
私達のご先祖様だけではなく
多くの精霊、さまよえる餓鬼すべてに
回向供養をささげて参りました
願わくばこの功徳をもって
あまねく一切に及ぼし
我等と衆生と皆ともに
仏道を成ぜんことを
南無妙法蓮華経
ご参拝賜りありがとうございました(。-人-。)