本堂鬼瓦 修繕の状況 その2

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

本堂の鬼瓦は、平成7年の大屋根大改修の時も、古い物をそのまま使ってます。天保11年の鬼瓦には、「御用深草組瓦師 青山市左衛門」と刻まれております。青山市左衛門は、寺社仏閣などの、多く活躍された瓦師のようです。200年近く、頂妙寺の本堂を守ってきた鬼瓦になります。
しかし、右上の画像のように、取り替えられた鬼瓦もあります。「平成七年九月五日 頂妙寺八十二世 土屋日淳」と書かれています。平成7年の大屋根大改修の時に、取り替えられた鬼瓦のようです。
鬼瓦は、右下の画像のように、一度解体され、定位置に固定し直し、ボルトで締め直しています。横に一文字、斜めに八文字に締め直したため、今後は安心できるようです。
左上の画像は、書院と本堂を繋ぐ、渡り廊下の天井です。同じく台風の風が吹き込み、破損してしまいました。もともと雨水が、あたらない前提で施工されており、ベニヤの化粧板の天井でした。台風や大雨で、少しずつ湿気を吸いもろくなっていました。今回の改修では、化粧板をやめて、杉板の天井になります。
左下の画像のように、鬼瓦の隙間に三角形の瓦をはめ込み改修は終了となります。

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ