昨年の台風21号により、被害を受けた本堂鬼瓦の修繕を報告します。
本来、画像右上であるべき鬼瓦が、強風により右下のようにずれています。もし落下していれば、鬼瓦が破損するのみならず、屋根にもあたり損傷するところでした。
ようやく、中央上のように足場を組み工事に入りました。足場は九段あり、一段が約2メートルなので、約17メートルぐらいあるそうです。
足場最上段に登り、ずれた鬼瓦をつまんでいるのが、中央下です。なかなかの厚みがあります。左上はずれている鬼瓦のアップ。左下は鬼瓦を固定しているボルトです。
今後、鬼瓦を定位置に戻し、ボルトを締め直し、針金で固定していくそうです。
また鬼瓦には、「干眨天保十一暦 庚子中穐吉辰作之」とあり、江戸中期1840年の中秋、陰暦8月15日、陽暦9月中頃に作成されたようです。