開催日:2017年05月07日
本日、当山にて『花祭り』の法要を厳修致しました。
お釈迦さまの誕生日は4月8日なので、4月に行なうお寺が多いですが、当山では毎年5月に開催しています。
写真のように華を取り付けた「花御堂」の中に、甘茶が入った浴盆とお釈迦さまの「誕生仏」を準備!
来ていただいた檀信徒の皆様に甘茶をかけて頂き、お釈迦さまの誕生を祝って頂きました。
ちなみに「甘茶をかける」のは、お釈迦さまの誕生を祝って九匹の龍が甘露の雨を降らした伝説によるもの・・・
本日の法話では、「花祭り」とはどういうものなのか?について説明。
そして、お釈迦さまの数々の伝説(摩耶夫人の身体に入った白い象、右脇から生まれたお釈迦さま、生まれて七歩歩き、天上天下唯我独尊と唱えたこと等)を紹介・解説しました。
「天にも地にもただ我独り尊し」という言葉の通り、私たち一人一人がかけがえのない存在であり、尊い存在です。
時として私たちは意見がぶつかることがありますが、相手の意見を認め、同時に自分の考えも聞いてもらい、お互いに譲り合り合う関係が大事です。
それを「和」と言います。
「和敬清寂」という言葉があるように、敬うことでお互いに寄り添えば、そこに調和や穏やかさが生まれます。
「我がまま」「自分ファースト」になりがちが今だからこそ、私たちはお釈迦さまの言葉を肝に銘じて精進しないといけないのだと思います。