東大寺佛舎利再度奉安と伊豆国分寺へ

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 昭和三十年(1955)、当山二十世日憧住持が、この土地の記憶を振り返り復活させたいと一念発心する。
 聖武天皇一千二百年御忌に接し、宗の内外の有志の賛同を得て、切に伊豆国分寺再興を念願した。創建当時の七重塔の再建は容易ではないが、せめて七重塔に安置する佛舎利の勧請を祈念した。当時、東大寺管長はじめ執事諸師に熱心に分与を懇請したところ、その道念を尊祟して佛舎利三珠玉が再び伊豆国分寺へ寄進されるはこびとなったのである。
 「歴史は彩りを変えて蘇る」という言葉の通り、悠久の時の流れを越えて、かつて聖武天皇が詔を奉げた聖地に、日蓮大聖人の慈悲の愛が和合し勝緣となって円成したのである。ここに連行寺を伊豆国分寺が統合して、宗旨はそのままで復活し、法灯護持を改めて発願したものである。
 

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