放生会 9月15日(土)10時 ●ペット供養

開催日:2023年09月16日

 

放生会「食材感謝祭」

収穫・実りの秋
智弘院では年に一度、あらゆる食材、恵みに感謝するとともに
商売繁盛、千客万来、盛運隆昌、病気平癒を祈ります。

食材感謝、皮革製品の供養

日々食べなければ生きられない私たちの生命は、他の生命の犠牲の上に成り立っており、これら物言わぬ生命のおかげで、私達は生かされています。

食材だけでなく、私たち人類は太古の昔から動物の皮に着目し、生活や仕事は今なお皮革製品に支えられています。

ネズミ、牛、豚 、馬 、羊 、シープスキン 、ムートン、山羊、カンガルー、ゾウ、ウサギ、シカ、クマ、水牛など。

一般に衣料品や装身具、鞄、ベルト、靴、椅子の表張りなどにも利用され、馬具や球技用の球、野球のグローブ、自転車のサドルなどスポーツ用品にもなり、自動車の高級品には総革シートが使われています。

かつては鎧や兜、楯など防具にも多く使用され、戦争での軍需品にも多く使われました。

太鼓や三味線などの楽器にも利用され、ネコの腹側は三味線に用いられているのは有名です。

イヌの毛皮は、毛皮の中で最も保温性が高いと言われ、他にもトラ、オオカミ、ヒョウ、タヌキ、キツネ、イタチ、ミンク、テン、ビーバーなどが毛皮になり、オットセイ、アザラシ、 ワニ、クロコダイル、アリゲーター、オーストリッチ、ヘビ、トカゲ、ダチョウ、エミュー、サメ、シャークスキンなど、財布、鞄、コート、装飾品、靴など、ありとあらゆるものが動物のモノになります。

あらゆる生き物の霊を慰め、感謝の気持ちを捧げるとともに、私たちの日々の生活、家内安全・身体健全・病気平癒を祈り、お仕事、お店の方々には更なる商売繁盛を祈ります。
飲食店や生き物に携わるお仕事の方にも、ぜひお参りいただきたい行事です。

供養では、お経を読みご供養した後、鳩を放ち、ドジョウを川に放ちます。

放生会(ほうじょうえ)由来

放生会とは、捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める儀式です。
仏教の戒律である「殺生戒」を元として、
日本では神仏習合によって神道にも取り入れられ、
収穫祭・感謝祭の意味も含めてまたは秋に全国の寺院や、
宇佐神宮を初めとする全国の八幡宮(八幡神社)で催されます。
特に京都府の石清水八幡宮や福岡県の筥崎宮のものは、それぞれ三勅祭、
博多三大祭として、多くの観光客を集める祭儀としても知られています。
 
『金光明最勝王経』長者子流水品には、
釈迦仏の前世であった流水(るすい)長者が、
大きな池で水が涸渇して死にかけた無数の魚たちを助けて、
説法をし放生したところ、魚たちは三十三天に転生して、
流水長者に感謝報恩したという本生譚が説かれています。
また『梵網経』にもその趣意や因縁が説かれています。
 
仏教儀式としての放生会は、中国天台宗の開祖智顗が、
この流水長者の本生譚によって、漁民が雑魚を捨てている様子を見て、
憐れみ、自身の持ち物を売っては魚を買い取って、
放生池に放したことに始まるとされています。
また『列子』には「正旦に生を放ちて、恩あるを示す」とあることから、
寺院で行なわれる放生会の基となっています。
 
日本においては天武天皇5年(677年)8月17日。
諸国へ詔を下し、放生を行わしめたのが初見であります。
殺生を戒める風はそれ以前にも見られたようで、
敏達天皇の7年(578年)に六斎日に殺生禁断を畿内に令したり、
推古天皇19年(611年)5月5日に聖徳太子が天皇の遊猟を諫した、
との伝えもあります。
聖武天皇の時代には放生により病を免れ寿命を延ばす、
との意義が明確にされました。
放生会は、養老4年(720年)の大隅、日向両国の隼人の反乱を契機として、
同年あるいは神亀元年(724年)に誅滅された隼人の慰霊と、
滅罪を欲した八幡神の託宣により宇佐神宮で行なわれ、
石清水八幡宮では貞観4年(863年)に始まり、
その後天暦2年(948年)に勅祭となった。
 
明治元年(1868年)に神仏分離のため仏教的神号の八幡大菩薩が、
明治政府によって禁止され、7月19日には宇佐神宮や石清水八幡宮の
放生会は仲秋祭や石清水祭に改めさせられました。
本祭開催日も、古来より1200年以上、旧暦8月15日の祭礼として
行なわれてきましたが、明治の廃仏毀釈により、
10月10日(仲秋祭)に変更を余儀なくされました。
 

ペットの供養

今はペットが家族の一員と考えておられる方が大勢いらっしゃいます。
 亡くしたことを受け入れられず、ペットロスになり、
体調不良になる方もおられます。
人間とペットの付き合いの歴史は長く、
遡ると犬は縄文時代から狩猟の手伝いや
番犬として活躍しており、奈良・平安時代には
愛玩犬として貴族に親しまれてきました。
また、猫に関しましも、奈良時代頃より、
ネズミ除けとして中国から連れてこられたそうで、
平安時代には犬同様に室内で飼われるようになり、
犬とともに古来より人間と、とても身近な存在として親しまれてきました。
 
仏教では、私達人間を始め動物(ペット)はもちろんの事、生きとし生けるものすべて、
その命は平等であると説かれています。
もちろん、永年ご家族と一緒に暮らしてきたペット(動物)達は特別な尊い命です。
ご家族皆様と一緒に唱える読経の功徳により、
亡き家族(ペット)達の色々な苦しみが無くなり、
来世での成仏(幸せ)をお祈り致します。
 

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