住職の思い

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 仏教とは、仏様の教え、仏に成る為の教えで、成仏という苦しみや迷いのない悟りの境地を目標とし、精神的な豊かさを得ることが本当の幸せと教えています。 精神的な豊かさと言っても、私たちの現実の生活は、幸せ、不幸せと、その人の現状の捉え方、心の持ち方によって様々ですが、そういう現実の生活の中で人間関係や身体的問題、経済的問題などの悩み、苦しみを抱えている人が少なからずおられます。それらの問題、悩みを解決していくためには、自身の生き方、考え方を変えていくことが大切です。そのために懺悔(さんげ)があるのです。懺悔とは、仏教では、同じことを繰り返さない誓い、つまり、生まれ変わることなのです。自身で変わることは難しいことでありますが、お題目には自身を生まれ変わらせる力があるのです。
 
   仏様は、過去の行いという原因が、現在という結果になっていることを、業と教えています。私たちは、この世に生まれてから、また生まれる以前の過去世においても、大なり小なり悪いことをしています。人とは、知らず知らずに同じことを繰り返し、また同じ悩み、苦しみの中にいます。そうならないためには、悪い行いと善い行いを知る必要があります。今、悪い行いの結果としての芽(悩み、苦しみ)を刈り取り、善い行いの種を植えて、果報という花を咲かせましょう。その為に、お寺で教えを学び、お題目を唱え、ご先祖の供養をしていきましょう。
 
 悩み、苦しみから救われるためには、自分自身が変わること(懺悔すること)、お経を読み、お題目を唱えて、身心に功徳の力をつけて強くなり、さらに自身の勤めを果たして、社会や他の人の為に生きていく事が、感謝報恩という、本当に救われていく道なのです。 まず、目の前のことから解決に向け一歩ずつ共に進んでいきましょう。必ず、物事が好転し、道が開いていきます。  

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