「流通」この意味知ってる?日常会話にみる仏教用語集

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流通は「るづう」と読みます

 

私たちが普段使っている流通という字は、「りゅうつう」と読み、金や物の流れをあらわす言葉ですが、本来は仏教用語なんです。

 

仏教的には「るつう」とか「るづう」と読みます。仏教でいう流通とは、お釈迦さまの教えを広く伝えるという意味で、金や物が広く流通しているのと似ていて異なるものです。

 

流通する人は功徳がある

 

この流通には、とても深い意味があり、流通する人には計り知れない功徳があると言われています。

 

お釈迦さまの教えである、法華経の中の随喜功徳品には、教えを広める人の功徳が説明されています。

 

少し難しくなりますが、以下はお経の文です。「亦随喜転教 如是展転 至第五十」

 

法華経を聞いて、随喜(喜んだ)した人が、次々と他人に語り伝え、50人目の人が聞いた時でも、その功徳は変わりないと書かれています。

 

五十番目の人の功徳

 

その功徳とはどのようなものなのでしょうか。日蓮聖人は「持妙法華経問答鈔」のなかで、「五十展転の随喜(功徳)は80年の布施に勝れたり」と述べられています。

 

もう少し具体的にいいますと、欲しいものをなんでも与えてくださる人がいたとします。その人が80年間いつでもどこでも好きな物をくれるのと同じ程の功徳があるということです。

 

なんと豪毅な功徳でしょうか!!そのような物を求めて、お釈迦さまの教えを広めるとは少し不敬なような気もしますが...

 

これは、人を救済することがいかに素晴らしいことかを喩(たと)えた話しで、見返りを求めて人を救う話しではありません。

 

 

 

 

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