「落語」vs「説法」!?
高座バトル
落語家とお坊さんのおもしろい噺、いい話
高座説教が世に広まる背景には、昔のお坊さんたちの布教に対する工夫がありました。いかに多くの方々に教えを伝えるか。どうしたらお説教の場に足を運んでもらえるか。その手段としてお説教に芸能・芸術的要素を加味した形態の高座説教が定着していきました。
娯楽の少なかった時代には、高座説教を楽しみに大勢の聴衆がお寺に集まったそうです。現代の講談や落語は実は高座説教から派生したものなのです。
生きる指針を示す一方で、笑いをプラスしたユーモラスで心に染み入るお説教。それを聴くことが、江戸時代のつらい浮き世を生きる庶民の心の糧となり、明日へのエネルギーとなりました。だとすれば、かつての信仰とは今よりももっと楽しく明るいものだったと想像できます。もしかすると現代を生きる私たちは、信仰というモノを勝手に堅苦しく重厚なモノと決めてかかっているのかもしれません。
明日からの自分がもっともっと輝くために。明るく楽しく生きるために。
仏様の教えの詰まったお説教と、先人のユーモア満載の落語を聴きながら、今までと自分を見つめなおす時間を持ってみませんか。
出演者
春風亭昇吉
1979年岡山県生まれ。東京大学学生時代に全日本学生落語選手権・策伝大賞で優勝、大学卒業時には東大の総長賞受賞。「笑点」や新作落語の旗手として高名な春風亭昇太師匠に弟子入りを許され、厳しい修行時代を経て二つ目に昇進。現在は高座のみに留まらず、気象予報士やテレビ番組の司会等、広範に活動を展開。また、NPOでのボランティア活動をするなど、従来の落語家観を打ち破るべく精力的に様々な場所で自らの価値を問う。日本舞踊の修行、古典落語の修練、新作落語の創作といった落語家たる者の必修科目も疎かにせず、古典落語「明烏」の時代考証など、ユニークな取り組みも含め、先人が磨き上げた江戸落語の伝統を大切にしている。
三遊亭金の助
2009年国体ボクシング競技成年ウェルター級3位、2010年駒澤大学卒業という異色の経歴の持ち主。2014年三遊亭金遊に入門。2018年11月下席二つ目昇進予定。
菊岡妙光
倉敷市正福寺修徒、奈良県出身の尼さん。お母様の熱心な信仰に触れて自身も出家。日蓮宗において現在まで90名ほどしかいない布教院という高座説教の全科目修了者。そのため説教師として各地に飛び回っている。日蓮宗では、お坊さんの資格を有する最終修行として信行道場という機関があるが、そこでの訓育指導を歴任するなど、後進の指導の任も積極的にこなしている。
小山光祐
福井県出身、東京都妙経寺修徒。妙経寺は六本木ヒルズから道路1本隔てた都会のお寺。自身はお寺の生まれではなく、父は元陸上自衛官で四人兄弟の次男。母の熱心なお題目信仰に導かれて出家。世界三大荒行で有名な日蓮宗大荒行堂も成満。日蓮宗総本山身延山でのお給仕の経験を活かしながら、六本木らしさを活かした布教に邁進中。
会期 2018年09月29日(土)
時間 10:00~、14:00~
場所 蓮昌寺(〒700-0825 岡山県岡山市北区田町1-4-12)
参加費 2,000円(税込)
定員 各回150名様(参加は小学生以上)
申し込み方法 お電話または下記のサイトにて承ります
090-7127-1135(担当:那須)
主催 全国日蓮宗青年会
協力 プラステラス岡山
問い合わせ先 090-7127-1135 okayamakouza@gmail.com