平成27年 行学道場の案内

全国単位日青会会員各聖

全国日蓮宗青年会会長 松森孝雄
行学道場担当委員長 藤井淳至

合掌 秋涼の候、各聖におかれましては御清祥にて為法為宗にご活躍の段、大慶に存じ上げます。また、平素は全国日蓮宗青年会の活動にご理解・ご支援を賜り誠にありがとうございます。  さてこの度、同封のご案内の通り、行学道場を開催致したくご案内申し上げます。  今年度は、曹洞宗の僧侶で、青森県恐山菩提寺院代の南直哉先生を講師にお招きし、「現代における伝統教団の根本問題」と題して講演を賜ります。  南先生は、自らの痛切な生き難さ故に在家より仏門に入り、永平寺での19年にわたる修行や恐山菩提寺院代としての活動を通じて会得した、生き難い世間を生き抜くための「処生術」(処世術ではない)としての仏教を提言する禅僧で、長年、曹洞宗の若手僧侶らに対し、僧侶のあり方、教団のあり方等について厳しくご訓示してこられました。  今回の行学道場では、曹洞宗の現状等を話題の一つとし、現代の伝統仏教教団が抱える根本的な問題についてお話し頂きます。その刺さる言葉に耳を傾け、私たち日蓮宗が抱える問題をしっかりと認識し、寺離れ、僧侶離れが進む現代において、世間に求められる僧侶・教団のあり方についてじっくり考えたいと思います。  また、講演に先立ち、前回好評を頂きました「ムダ話をしよう」を今年度も実施致します。私たちはそれぞれ異なる地域やお寺で、それぞれに布教活動に勤しんでおりますが、せっかく全国から仲間が集まるのですから、お寺のことや宗門のこと、僧侶としての志や悩み等、肩肘を張らず、ゆっくり膝をつき合わせて雑談してみたいと思います。案外、ムダと思える話の中にとても大切なキーワードが隠れていたりするのではないでしょうか。そして、法友の悩みに耳を傾け、仲間たちの活躍を聞いて感動を共有し、自分の知識や経験を勿体ぶらずに提供する。また、人の意見を聞いて自らの活動を省み、志をさらに高くする。こういう時間こそ、今の私たち青年僧侶にとって必要な時間ではないかと考えます。  是非とも皆様お誘い合わせの上、多数のご参加を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

三拝

行学道場は全日青主催の行事ではございますが、日蓮宗の教師ならどなたでもご参加頂けます。ご友人など有縁の方々で参加ご希望の方がいらっしゃいましたら、是非ともお声かけ下さいますようお願い申し上げます。

【開催要項】
■日 程:平成27年12月11日(金)
11:30 開会式
12:00 第一部 グループトーク
「ムダ話をしよう」(昼食を取りながら)
14:00 第二部 講演会 講師:南 直哉先生
「現代における伝統教団の根本問題」
16:00 閉会式

■場 所:大本山 妙顕寺(京都市上京区妙顕寺前町514)

■参加費:2,500円

■備 考:
昼食はこちらでご用意しております。
当日は、道服(布教服)、折五条、数珠をご持参下さい。
当方では、宿泊の手配を行っておりません。誠に申し訳ございませんが、宿泊をご希望の方は、各自でご手配下さいますよう、お願い致します

■お申し込み方法
同封の参加申込書に必要事項をご記入の上、12月5日までに以下の宛先へ郵送、FAXまたはEメールにてお申し込み下さい。
※貴団体に於いて参加者が20名を超える場合は、参加申込書をコピーしてお申し込み下さい。

【お申し込み・お問い合わせ】
〒616-8166 京都市右京区太秦石垣町38 本瑞寺
TEL/FAX 075-861-4359  E-Mail:h-jett@nifty.com
全国日蓮宗青年会 行学道場担当委員長 藤井淳至

■講師プロフィール
南 直哉(みなみ じきさい)
曹洞宗僧侶。長野県出身。早稲田大学第一文学部を卒業後、大手百貨店勤務を経て1984年に出家。19年間の大本山永平寺での修行生活の後、福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代に就任。
主な著書に『語る禅僧』(ちくま文庫)、『なぜこんなに生きにくいのか』(新潮文庫)、『恐山死者のいる場所』(新潮新書)、『賭ける仏教~出家の本懐を問う6つの対話』(春秋社)、『日常生活のなかの禅~修行のすすめ』(講談社選書メチエ)、『刺さる言葉』(筑摩選書)など。
共著に『出家の覚悟日本を救う仏教からのアプロ-チ』(アルボムッレ・スマナサーラとの共著、サンガ)、『禅とハードル』(為末大との共著、サンガ)、『人は死ぬから生きられる~脳科学者と禅僧の問答』(茂木健一郎との共著、新潮新書)など。

2015

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