平成25年 行学道場の案内

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

平成25年4月 吉日全国日蓮宗青年僧各聖

全国日蓮宗青年会長 小泉 輝泰
行学道場担当委員長 谷川 寛敬
(公印省略 )

合掌
春暖の候各聖におかれましては、御健勝にて為宗為法益々御精進の段大慶に存じ上げます。日頃は全国日蓮宗青年会の諸活動に御理解、御支援を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、この度下記要項にて行学道場を開催致したくご案内申し上げます。
宗祖日蓮大聖人の御生涯は大難四ヶ度、小難数知れずと伝えられる程の忍難弘通の御一生でした。その四大法難の1つに数えられます『小松原法難』が、今年750年の御正当を迎えます。
小松原法難で殉死された、お弟子である鏡忍房の御遺徳を偲び、襲撃のあったこの地に【鏡忍寺】が建立されました。建長5年4月28日の信仰告白以来、清澄寺からの追放、更に文応元年(1260)には『立正安国論』の上申を経て松葉谷草庵の焼打、伊豆流罪、小松原での東条景信の襲撃という様な迫害の連続で、日蓮大聖人ご自身が法華経の行者としての『自覚』を高めていかれました。
ちなみに、『小松原法難』以前は自身の事を「法華経の持者」、あるいは「法華経の行者」と仰っておられたわけですが、この小松原法難以後「日本第一の法華経の行者」と表明されるに至りました。
今期全日青のテーマは《自覚》で御座います。我々は日蓮大聖人の末弟として、『小松原法難』の霊場【鏡忍寺】様に詣で、原日秀貫首猊下御導師のもと法味言上し、日蓮大聖人の弟子としての《自覚》を、改めて体得させて頂こうと思います。
つきましては、『小松原法難』750年の御正当を記念して、千葉県は小松原山【鏡忍寺】様を会場に、本年度の行学道場を開催させて頂きます。
ご講師には、身延山大学仏教学部長であられます池上要靖先生をお招きし、仏教的見地からのグリーフ(悲嘆)ケア(お世話)について、ご講演を賜ります。
グリーフケアとは配偶者、親、友人など大切な人を亡くし、大きな悲嘆(グリーフ)に襲われている人に対するサポートのことです。
あるグリーフケア専門機関でアンケート調査が行われました。「死別後の心の支えになったものは?」の問いに、1番目に「家族」、2番目に「友人」、3番目に「地域コミュニティ」との結果だったそうです。では我々僧侶は何番目に位置しているのでしょうか?
また、孤立化が進む家族や地域社会では、遺族の悲嘆や、その後の生活を支えにくくしている現状が御座います。その補完システムとして、近親者以外のサポート体制が今後必要になってくるものと想像します。
今こそ我々日蓮宗僧侶の参入が待ち望まれているのではないでしょうか?ご遺族や地域コミュニティとの相互扶助の中に、やがて高齢化・孤立化する地域コミュニティ全体を支える鍵があると思います。
願わくば、「日本第一の法華経の行者」と御宣言なされた日蓮大聖人の末弟を標榜する我々青年僧が、750年を経た日蓮大聖人のご霊場にて、法華経の行者としての『自覚』を改めて認識し直す機縁にして頂ければ幸いに存じます。
有縁各聖、お誘い合わせの上御参加下さいますよう御案内申し上げます。

再拝

※参加ご希望の方は別紙要項(PDF)をご参照の上お申し込み下さい

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ