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皆様こんにちは、九月とはいえ残暑厳しい折柄、いかがお過ごしでしょうか
今回は仏教伝道協会から発行されている、「さとりの知恵を読む」の一節を紹介させて頂きます。
「有難し」
人に生まるるは難く、
いま生命あるは有難く、
世に仏あるは難く、
仏の教えを聞くは有難し。
パーリ『法句経』より
人生は、なかなか思い通りにはなりません。何かあるたびにわたしたちは、憂い、悲しみ、苦しみ、悩みます。
こうした心の傷が避けられないものだとしたら、いったいどうすればいいのでしょうか。
ブッダの教えは、そんなわたしたちを前向きにしてくれるものです。
どうしても避けられないことは、「無常の現実」として受けとるしかありません。でも、無常なる現実をただ嘆くのではなく、これが人生のあり方なのだと受けとめ、それを乗り越えていく強さを持つように、と説いているのです。
「安心」という言葉があります。読んで字のごとく、心の安らぎのことです。
実は、この言葉はもともとは仏教の用語で、「あんしん」ではなく「あんじん」と読みます。意味も少しちがっていて、心に何の迷いもない不動の境地を「安心」といいます。
人生を前向きに生きていく知恵と力を備えつつ、さまざまな喜怒哀楽のできごとを喜びをもって受けとめる生き方を、仏教では「安心の人生」といっています。
しかし、そのように生きるのは、たいへん難しい。悲しさや苦しさを喜んで受け入れるには、みずからの努力だけでなく、いい縁に恵まれることも必要だからです。
難しいだけに、なかなか「有難い」ことであり、もしもそのように生きられているのであれば、それは「有難い」というほかありません。その「有難さ」に気づいた人は、人間として生まれた縁を喜び、仏の教えに出会えたことを感謝するでしょう。
そして、そうした生き方が可能となるのは、わたしたちが人間として生まれてきたからなのです。
このように書かれております。
日蓮聖人も数々の法難体験に対して感謝する姿勢をしめされております。
苦難とは、自分自身と向き合い、人生を見つめ直す、一つのターニングポイントでもあるのです。
一つ一つの苦難に向き合い、喜怒哀楽のできごとを喜びをもって受けとめる生き方を目指していきましょう。