人間は生きる上で必ずストレスというものが生じます。ストレスとは外部からの刺激により心身に起きる反応のことです。緊張や不快感、また身体的な不調として現れることがあります。過度なストレスは心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります
現代はストレス社会といわれ、経済的・技術的な進歩がある反面、多くの人々がストレスを抱いています。私たちはストレスを和らげるために色々な方法で解消しています。ストレスを溜めすぎると心身に乱れが起きてしまいます。世の中には沢山の娯楽や趣味がありますが、昨今お寺などでもストレス解消するために、お経を写す写経、滝に打たれる滝行など色々な修行の方法があります。心身を落ち着かせて、リフレッシュする修行は機会があれば体験してみたいですよね。
しかし、仕事、家事、学校など毎日が忙しい現代人には中々その時間を設けることはできません。今回は日常の中でも修行ができる方法をお伝えしたいと思います。是非参考にしてみて下さい。仏教には六波羅密という六つの修行方法があります。
一つ目は「布施」です。自分の物や心を、他の者に施すこと。独り占めせず、他に与えて、他の者に喜んでもらう、「さしあげる」という心です。
二つ目は「持戒」です。定められたルールを守ること。人に迷惑をかけず、約束を守ることでもあります。
三つ目は「忍辱」です。どんなに苦しいことでも、それをじっと耐えること。身の回りを見回せば、耐えなければいけないことが山積みになっているかもしれません。そのような時であっても、けっして怒りの心を起こさず、耐えることによって人の内面は磨かれます。
四つ目は「精進」です。常に努力を惜しまず、一つのことに専念して取り組むこと。
五つ目は「禅定」です。精神の統一。日常生活の中で、常に自分を見失わないこと。平常な精神が落ち着いた状態を保つ努力をすることです。
六つ目は「智慧」です。今までの五つの事をふまえて、ものごとを正しく判断できる能力を養うこと。以上の六つが六波羅密の修行です。
実は私たちの何気ない日常での行いは六波羅蜜の修行をすることに通じています。すべてを実践することは難しいですが、毎日気づいた時に自分のペースで続けていくとよいでしょう。
そして、これらの修行を見守って下さる方がいます。それはお釈迦様です。お釈迦様は私たちが間違いを起こしたら、正しい道へと導いてくださいます。迷いや、悩み、それらによるストレスを感じた時、是非、六波羅蜜の修行を実践してください。私たちのそばでいつもお釈迦様が見守って下さっています。
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