第５６回日蓮宗布教研修所

皆様こんにちは

研修員の下土井龍慧でございます。

最近気温の変化が激しいですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

布教研修所では９月２６日より２８日まで身延山、七面山研修でございました。

御廟所を参拝し、各々が雑巾で拝殿等を掃除させて頂きました。

拝殿を丁寧に拭く事で自らの心も掃除されたのではないかと感じました。

麓坊様においては望月浄教上人に「御守護神について」のご講義を賜りました。印象深かった事は、七面山の参道は産道であるということです。
七面山そのものが七面大明神であり、産道５０丁を登り、七面大明神の大慈悲に包まれて、また産道を降りていき、産道を降り娑婆に出たとき新たな自分に生まれ変わるということでした。
 

                                 
  

 ２７日は研修所一同で白糸の滝で身を清めてから登詣しました。

ゆっくりゆっくり一歩ずつ御題目を唱えながら皆で支え合いながら一丸となって５時間かけて登りました。

２８日、御来光は恵みの雨により拝する事が出来ませんでしたが、私は七面大明神からの「またきなさい」というメッセージだと感じました。

下山は感謝の意を込めて産道を４時間かけて降り、入り口の門をくぐった時は達成感がありました。

実は七面山山頂はビルの２１１階に相当する高さだそうです。途方に暮れますよね。

しかし、一歩一歩前に進めばいつか必ず到達するのです。登り５時間下り４時間合わせて９時間の唱題行をした事になります。

七面山は自分の足でしか登ることが出来ません。登りたくても登れない人も多いと思います。その人の分も登ることが出来る人々が登ることが出来ない人々の思いを山頂まで一緒に持って行く事が大切なのです。そういった人が人を思う非常に良い修行場だと思います。
是非皆様も誰かの為に、自らの修行の為に登ってみてはいかがでしょうか。
私達一同は生まれ変わった新たな気持ちでこれからも精進して参ります。
 

次回もお楽しみに。