こんにちは、研修員の原 裕真です。
研修所のある松戸の本土寺では、夜になるとスズムシの合唱が聞こえ、日増しに秋の深まりを感じる今日この頃でございます。
皆様、お変わりございませんでしょうか。
さて、今週の布教研修所も、先週までの僧道林訓育研修から休む間もなく、研修に勤しんでおります。
9月11日には、大本山池上本門寺学監であられます山口顯辰先生にお越しいただきご講義を賜りました。
午前には、高座説教の解説と日蓮聖人の御一代記の繰り弁を拝聴し、
午後からは、大曼荼羅御本尊の奉書写の仕方として、実際に大曼荼羅御本尊を奉書写致しました。
私自身、昨年度の布教院に一回生として受院させていただき、憧れでもありました、山口先生の繰り弁を拝聴でき、また高座説教の侍者までさせていただき、大変感激致しました。
日蓮宗の伝統的な説教スタイルである高座説教、繰り弁。
古きを温ねて、新しきを知る。という言葉もあるように、
その古典である繰り弁から日蓮聖人の御生涯の尊さを学ぶと共に、お話しをする時の間や表現力なども沢山学ばせていただきました。
また、山口先生の「自分の可能性を自分で潰してはいけない」という御言葉が心に残りました。
私たちは往々にして、これは自分に合ってないから、とか、これはキライだからやらない、と思いがちです。
しかし、布教研修所にいるからには、自分の可能性というものを自分で潰すことがないように、様々なことに取り組んで、努力していくことが大切だということを改めて実感させていただきました。
翌日の9月12日には、新宿の瑞光寺様に於いて、瑞光寺御住職の星野顯聡上人より、法衣のご講義を賜りました。
日蓮宗のみならず、様々な法衣を実際に拝見させていただき、法衣にも多くの歴史があるのだなと実感致しました。
また、瑞光寺様の樹木葬や、納骨堂なども拝見させていただき、時代のニーズに応える様々な供養の形も勉強させていただきました。
私事ですが、私自身、瑞光寺様には、僧侶になる以前から6年程、小僧としてお勤めをさせていただいておりまして、今回は研修員としてお伺いさせていただき、嬉しく思うと共に、不思議なご縁を感じました。
私が瑞光寺様に伺うのは3年ぶりでしたが、その当時からは考えられないほど、土地の整備から、新築の檀信徒会館、デッドスペースを活用した樹木葬や納骨堂などなど、物凄い進化を遂げており、星野顯聡住職の発想力や行動力、実行力の凄さを肌で実感致しました。
私たちも、そういった柔軟なアイデアを自坊に持ち帰り、お寺の発展に活用していきたいと思いました。
今週も様々な学びと気づきのある布教研修所でございました。
次回の研修員ブログも乞うご期待。