海を超えて繋がる心

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こんにちは!
今朝は一段と寒かったですね>_<

さて、本日2月26日は私にとって大切な日。
私がインドネシア・ジャカルタに住んでいた頃にお世話になった方のご命日なんです。

今日は当山で彼女の三回忌法要を行う予定。
亡くなられてもう2年が経つなんて。時が過ぎていくのは本当に早いですよね。

彼女と私の出会いは約4年前。
当時インドネシアに住んでいた両親に連れられ、ご自宅にお伺いしたのが最初でした。
そうです、彼女は両親の大切な友人だったのです。
ドイツ人の男性と国際結婚され、長年海外を転々としていた彼女は
とても穏やかで知性的、かつエネルギーと淑やかさを持ち合わせた女性でした。
当時3回目の赴任で日本を離れたばかりの母は、良き友人と出逢えた事をとても喜んでいました。

まさかこんな短いお付き合いになってしまうなんて、私はもちろん誰もが思ってもいなかったことであり、
数回しか会う機会が持てなかった私は、「もっともっと会いたかった」と悔やまれてなりません。
が、それと同時に彼女のおかげで、私は仏教を更に知ることになったので、感謝もしております。

彼女は親友が中国出身だったため、お葬式を中国式で行いました。
それが彼女の遺言でもあったそうです。
ですが、日本人としてのアイデンティティを強く持ち、
仏様への信仰心が深い事を知っていた彼女の旦那さまが、どうしても彼女を日本式で送ってあげたいと、
私の両親に相談してくれたのが去年の年明けの事。
当時の私はまだ結婚しておらず、仏教の知識や法事のノウハウなども心得ていなかったため、
とにかく副住職に質問攻めでした(笑。
そして彼女の一周忌に向け、福岡ーインドネシア間でのやりとりが始まりました。

戒名もお位牌もないと知った住職はすぐさま用意をしてくださり、
去年の2月26日、インドネシアでは私の両親を含めた彼女の旦那さまや友人が集まり、
福岡では妙乗寺にて副住職による法要を2カ国で同時間に執り行う事が出来ました。
その後副住職がインドネシアに来た際には戒名の意味をドイツ人の旦那さまに分かりやすく説明してくれ(もちろん英語で!)、
仏教や法華経の事が書いてある英語の本をプレゼントしてくれたりと、会った事もない彼女の為にしてくれた数々の事に、
私や両親はもちろん、彼女の旦那さんにとっては、これ以上にないぐらいの喜びだったと思います。

あれから1年。今年も昨年同様、インドネシアと福岡で彼女を偲び、
彼女を想う全ての人が同じ時間に集まります。
遠く5000キロ離れたインドネシアで安らかに眠る彼女に私達のお題目が届いていると信じて。
彼女を想う数々の人の気持ちをお題目にのせて、
今日も手を合わせたいと思います。

 ※ 写真は一周忌法要のものです。

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