鬼子母神さま

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こんにちは!
昨日に引き続き今日も寒い一日ですが、
いかがお過ごしですか?

今日は、法華経の信仰者の守り神・「鬼子母神さま」について
お話いたします☆

先日の星祭のご案内でもお伝えした通り、
日蓮宗のお寺の本堂には「鬼子母神」さまが祀られています。
安産や子育ての神様として知られている鬼子母神さまですが、
実はそのお姿になる前までは、町中の子供を貪り食う、
まさに「鬼」でした。

自分自身たくさんの子供がいた鬼子母神さま。
その可愛い子供達のために人間の子供達をさらっては
食べさせようとしていたそうです。
困った村の人たちはついにお釈迦様に救いの手を求めます。
お釈迦様は彼女の留守中に、大勢いる彼女の子供達の中でも
一番可愛がられていた末娘を隠したのでした。
半狂乱になった鬼子母神さまは「娘に会わせてください」とお釈迦様に懇願します。
そしてこう言われました。
「何百人もいる子供の内の一人がいなくなってそんなに苦しいのなら、
たった一人しかいない両親にとっての失った苦しみは
どれほどだろうか」と。

これまで鬼子母神さまは「誰かの立場になり身を置き換える」ことをしていませんでした。
ですが、お釈迦さまの言葉により、「他者の痛み」を感じるようになり、
もともと子供好きだった彼女は、子供を守る神様へと生まれ変わったそうです。

鬼子母神さまのように、「自らがされて嫌なことを他者にはするものか」と思えたら、
どれだけこの世は平和になるでしょう。
それでも「やられたらやりかえす、目には目を精神」が
人の心の中にはあるのが現実ですよね。とほほ。(>_<)
そんな感情が芽生えたとき、鬼子母神さまに語りかけたら
諭してくださるかもしれませんね。

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