お盆のお供え

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月遅れのお盆も終盤。

今年は旧暦のお盆も月遅れのお盆に日程が近く、8月19日が旧暦の7月13日にあたり、息つく間もなさそうです。

最近ではスーパーマーケットでも「お盆」の特設コーナーが設けられるようになりました。
近所のスーパーマーケットでは提灯や灯籠、ほうろくに松明も売っております。

お盆の時季がわかりやすく、いい側面もあるかと思いますが、やはり、いいことずくめではない様です。

特設コーナーには不自然に色づけされた落雁、常温で日持ちのするお菓子が並んでいます。
落雁の型で蓮や秋草を現し、季節感を出すのはいいですが残念ながら「美味しさ」では普通の落雁には及ばない様です。

「お供え物には自分が食べて美味しいものを」とよくおすすめしております。

また、お盆のお供えにはお菓子や果物だけでなく、きゅうりの午(ウマ)や茄子の丑(うし)、素麺などがとても大事です。

きゅうりの午に乗って一刻も早くご先祖様にお帰り頂き、お盆中のたくさんのお題目のご供養を、素麺の縄で茄子の丑にくくりつけて、名残惜しいのでゆっくりと霊山浄土にお帰りください。
という意味合いのお供え物です。

古い文献では、丑や午を小豆の目、トウモロコシのヒゲの尾っぽ、絹さやの鞍、素麺で馬具を表現している。
ということをお話ししたら、あるお檀家様がご自宅のお供えと、お寺でのお供えにも作ってくださっています。

きゅうりやなすに足をつけるだけでも結構です。
下の世代の方と一緒に作りながら、お盆のお話しをなさってください。

何世代もの方々が、同居できる、素晴らしいお盆になるはずです。

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