日蓮宗では古くから小寒から節分にかけての1年で一番寒い時期に修行をする寒修行というものがあります。
地域差もあるようですが、団扇太鼓をたたきながら町を練り歩く唱題行脚が多いように聞いております。
標高140メートルの善法寺では大寒に近い3日間、街を三方向にわけて練り歩きました。
妙國寺の副住職も勤めながら、善法寺の住職を仰せつかって12年。
最初は住職1人で歩いていた寒修行ですが、現在では総代様、お檀家様も積極的に参加してくださるようになりました。
今回の行脚は1人だけ60代の方を除いて、70代から80代という高齢行脚です!
しかし、健脚っぷりはこちらが息切れするほど、、
加えて、今年は「東京で氷点下4度になるという48年ぶりの寒波」も襲来しており、3日間とも強風と氷点下の気温の中でのまさしく「寒」修行。
初めて手がかじかむという経験もさせていただきました。
今回はお檀家様でないご近所の方もお寺に応援に来てくださり、70年ほど前の話をしてくれました。
昔は20人くらいで1週間は歩いていたとか。。。
当時の人口は今の5倍、さらには疎開中の人もいて賑やかだったそうです。
子供心に太鼓の音を聞くとワクワクしたよー
と、にっこり(^-^)わらいながら教えてくれました。
寒修行中にも、通り道に保育園があり、立ち寄らせていただきました。
三つ子の魂も百まで
いつの日か今日の太鼓をたたいていたお坊さんの話をしてくれる日が来るといいなーと思います。