今日は、妙國寺ではなく、善法寺8妙國寺副住職が住職を仰せつかっているお寺)の報告です。
善法寺は高知市内の妙國寺から車で50キロ・1時間の位置にある、山間部の小さなお寺です。
目の前を流れる川は「水質日本一」の仁淀川で、好立地にあるお寺です。
しかし、街の人口は2,000名を切ってしまい「限界集落」という呼び声が聞こえてきそうなほどです。
そのような環境にあっても、御会式に本堂一杯の方がお参りに来て下さいました。
善法寺の御会式では、日蓮大聖人のご尊像をお持ちの方には持参していただき、綿帽子をお授けします。
そして、1年間のお疲れをいやしていただくべく木剣修法を捧げます。
このようなスタイルにしてから
「我が家にも日蓮大聖人をお迎えしたい」
という声が聞こえたり、
「こういうお像もあるのね、いつくらいからお家にあるんですか?」
と言った声が聞こえたり、それぞれに交流のきっかけにもなっております。
何より
「綿帽子を授かるのが楽しみでした」
と仰っていただけることがとても励みになります。
御会式は日蓮大聖人がお亡くなりになったご命日を偲ぶお祭りですが、時代は移り、今では「1年間の無事をご報恩と感謝を捧げる」慶事になっているように見受けられます。
そういう意味においては
「今年も綿帽子を頂けて良かった」
という感謝は素晴らしいことと思います。
この日は善法寺のお檀家様だけでなく、お寺のご近所の方、遠く妙國寺やよそのお寺からもお参りを頂きました。
県外に出て、留守ばかりしている住職にとっても、あらためて皆様のお力でお寺が成り立っていると言うことに気がつく知恩報恩の御会式と成りました。