6月18日に、妙國寺を会場に法式・聲明の研修会が行われました。
4年前から年に1回だけですが、高知県聲明師会主催で行っております。
高知県聲明師会と申しましても、会員は妙國寺の住職と副住職のみ。
さらに言えば、高知県の管内教師が14名ですし、なかなか人が集まりません。
そこで、教化センター四国を通じて、各県に案内を送っておりまして、四国内から、毎年10名を超えるお上人方が集まってくださいます。
本年も愛媛県から7名、徳島県から2名、高知県から2名の参加がありました。
指導というほどのことはできないのですが、聲明師会の研修で聞いた様々なことをお伝えし、もっともっと法式・聲明に興味を持ってもらえる様に、毎回様々な工夫をします。
本年は、教師の葬儀、回向文、回向伽陀について一緒に勉強しました。
回向文は、ともすれば先師が遺してくださった文をお読みすることが多くなりがちです。
今回の研修は若手の教師の方が多かったですので、例えば第三十三回忌など、少し遠い年回法要の際、故人のことを導師が詳しく知らないこともあろうかと思います。
そういったときに故人の人柄を文語体で回向文に組み入れ、荘重さを損なうことなく読み上げるにはどうしたらよいかを提案いたしました。
そうすることで、施主と導師との信頼関係構築にもつながり、法要に参列している人に、故人はもちろん、その年回法要にも興味を持っていただけたら。。とも思ってのことです。
また、宗定七曲以外にも日蓮宗にはたくさんの聲明が残っていることもご紹介し、いずれそういう聲明でやる法要もやってみようということになりした。
研修中に写真が撮れなかったので、今回紹介した宗定七曲以外の聲明に関する資料をアップいたします。