本日はひさびさにお寺で「古文書くらぶ」を開きました。昨年の11月以来、一年ぶりの活動です。
明治3年頃の津高郡久米村(現在の岡山市北区久米)の年中行事に関する取り決めなどがまとめられた地域史料「在中年中行事冠婚喪祭禮式申定書抜」という短い文書に取り組んできましたが、なんとか最後まで読むことができました。
明治になったとはいえまだ江戸時代の延長線上にあり、生活の細部に至るまで細々とした取り決めの中で生活していた様子が文書をとおしてうかがえました。
改めて現代は自由な時代なのだと感じました。
また文書の中にはお葬式についての取り決めもありました。これに関連して古文書くらぶメンバーの昔語りの中で、「昔は夕方からお葬式をしていた。葬式には新しい履き物を履いて行く習慣だったので、夕方に新しい履き物を下ろすことは縁起が悪いとされていた。どうしても夕方新しい履き物を下ろさないといけない時は、かまどの鍋の底についた炭をつけて少し汚してから履いたものだ」と、興味深いお話を伺うことができました。歴史や風俗習慣は連綿とつながっている部分もあるのですね。
次回は年明けの1月に開催の予定です。コロナ感染の波が来ていなければ良いのですが…。