5月3日、穏やかな五月晴れのもと「大まんだら様 春の御開帳」が行われました。
令和と元号が変わって最初の大まんだら様です。
今年はフルートコンサートから始まりました。
午後1時、客殿蓮華ホールは参詣の檀信徒の皆さんでほぼ満席状態です。
フルートの三尾先生とピアノの宗政先生が素敵なドレスで登場すると聴衆から大きな拍手が沸き起こりました。
クラッシックの名曲から日本の四季折々を彩る童謡や歌謡曲まで、フルートと電子ピアノで美しく情感豊かに演奏していただききました。生のフルートの演奏を目の前で鑑賞する機会はなかなかありません。聴衆の皆さんも自然に身体でリズムを取ったりして、とても満足そうでした。
途中、シークレットゲストの登場もあり、コンサートはたいへん盛り上がリを見せました。
午後2時より場所を本堂に移し、例年通りの「大まんだら様 春の御開帳」法要も滞りなく進みました。
法要の最後、本年の身延山輪番奉仕の表彰者に表彰状を改めて額装してお渡しする表彰伝達式を行いました。今年は6人の方が表彰を受けました。10回の方が4人、20回の方が1人、そして、景山兎豬昭さんは、今年50回の表彰を受けられました。
妙勝寺の身延山輪番奉仕は年に1回のお参りですから、50回の表彰を受けるためには最低でも50年以上の歳月が必要となります。景山さんは御年91歳。30代の時から身延山へのお参りを始めました。途中どうしても都合で行けない年もありました。また、大きな交通事故に遭って足に大けがを負い、もう歩けないのではないかと意気消沈したこともありました。しかし、身延山にお参りをしたいという一念から、足の障害を克服し、熱心にリハビリを続け再び自分の足で身延山にお詣り出来るところまで見事に回復しました。一緒にお参りする妙勝寺檀信徒の皆さんが「お寺仲間」として景山さんを助けてもくれました。多くのことが積み重なった50回でした。
妙勝寺からも記念のブロンズ盾を贈り、この信仰の偉業達成を讃えました。