4月3日、岡山市内の組寺による会「和融講」の例会が妙勝寺にて開催されました。
和融講では、岡山市内の各寺院が持ち回りで例会を行っており、毎回、まず本堂で読経し、各寺院の寺門繁栄・法運隆昌を祈願するとともに、遷化された組寺のご住職や寺族のご回向を行っています。その後、客殿に移り、事務連絡や各種協議が行われました。
この日は、ちょうど中庭のソメイヨシノが見頃を迎えており、客殿の窓から手が届きそうなほど間近に美しい花が開いていました。その見事な姿に「いつまでも見ていたい」という声が上がるほどでした。
例年、妙勝寺ではこの時期に特別な行事はなく、桜を愛でる機会が少ないのですが、今年は市内寺院のご住職方にご覧いただくことができ、大変嬉しく思いました。
夜には少しライトアップを施し、夜桜も楽しみました。桜の花はあっという間に散ってしまうものですが、その儚さの中に、改めて日本人的な美意識といわれる「物の哀れ」を感じます。