令和6年 灯籠流しも終わり…

今年の灯籠流しも無事終了しました。

酷暑続きの令和6年夏。岡山市は猛暑日が23日連続しており過去最高を更新しています。
今年の灯籠流しも暑いことだろうと思いながら、会場である下石井公園に行ってみると例年よりもしのぎやすい感じでした。もちろん暑いのは暑いのですが、公園内が全面芝生張りになったことと、風が適度にあるおかげで例年よりも楽な感じです。

今年は、翌日8月17日から「おかやま桃太郎まつり うらじゃ」が開催されるとのことで、会場の一つである下石井公園内にはステージやテント・椅子・机などの準備が既に整えられていました。
そのため今年の灯籠流しは、実行委員会側のご厚意により準備会場の一部を間借りしての開催となりましたが、なんとか体裁を整えることができました。

午後6時からの行事ですが、早くからご来場の方もあり、受付はその前から始まっています。
午後6時前に第1座目の法要が開式です。
今年は日蓮宗が当番ですので、法要の最前列には会長である北山孝治上人がお座りになっています。
法要は10分程度です。お経は「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」の偈文を読みますが、各宗派合同での法要ですので、お題目や念仏等をお唱えすることなく特別な回向文もありません。
後ろの席にはご来場の善男善女の皆さまが手を合わせて座っていらっしゃいます。

法要を終えると灯籠は係の方によって西川に設けた流し場へと運ばれます。
川岸で一つ一つの灯籠に灯りを点し、流し場に待機している僧侶の手により灯籠は西川に浮かべられます。
今年は流し場の担当も日蓮宗となり、副住職玄真も他の日蓮宗僧侶とともに次々と川面に灯籠を下ろしていきます。
西川の水量も係の方によって調整されており、ちょうどよい水深になっていました。
ただ少し風が強かったせいもあってか、飾りを過剰に付けバランスの悪い灯籠の中には、残念ながら途中で沈んだり炎上したものもあったようです。
大部分の灯籠は大勢の方々が見送る中、西川の流れに乗って静かに川を下っていきます。

灯籠が流れ始めると流し場の脇では、例年どおり曹源寺の外国人を中心とする僧侶の皆さんが元気にお経を上げ、その下の出石橋では、日蓮宗妙林寺のお上人方が、うちわ太鼓を敲いてお経・お題目を唱えて灯籠のご供養をします。
川岸や橋の上ではご来場の皆さまがご自分の灯籠を探しながら、手を合わせていらっしゃいました。

午後6時~8時、2000基を超える灯籠がそれぞれの思いを乗せて西川を流れていきました。川面を流れるほのかな灯りとともに、盂蘭盆供養の一つの行事が終わりました。

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