「報恩のつどい」を開催しました

令和6年2月29日、岡山芸術創造劇場ハレノワ大劇場にて日蓮宗岡山県宗務所主催の「報恩のつどい」が開催されました。

「報恩のつどい」は、令和13年に迎える「宗祖ご入滅七百五十遠忌」に向けて、出発点となる大会として岡山県宗務所が企画したものですが、妙勝寺住職も企画当初から関わってきました。

当日は生憎の雨模様となりましたが、岡山芸術創造劇場ハレノワ大劇場には県内各地から多くの檀信徒が集まり、僧俗あわせて1000名を超える聴衆が館内を埋め尽くしました。

午後1時、日蓮宗岡山県護持会連合会会長の開会宣言を受けて第1部の開幕です。第1部は、声明師会が中心となり法華和讃会や寺庭婦人コーラスが加わった音楽法要と修法師会による法楽加持が行われました。声の揃った声明やコーラス・和讃が見事でした。

午後2時20分、第2部「日蓮大聖人御一代記」の高座説教が始まりました。日蓮宗屈指の説教師である山口顯辰上人(秋田県本住寺住職)の熱のこもった迫力のある繰り弁に聴衆は魅了されていました。声の強弱、緩急、絶妙の間、身振り手振りに、いつの間にか鎌倉の時代、日蓮聖人のおそばに控えているようなそんな不思議な感覚に包まれました。「初めて繰り弁をききましたが、涙がこぼれました」との感想も寄せられていました。 

また、ハレノワ大劇場という広い会場のため、高座の後ろにスクリーンを設けて山口上人の拡大映像をライブ投影しましたが、後方に座っている聴衆には見やすかったと好評でした。なお、説教師の座る高座は、妙勝寺からハレノワ大劇場に運び込んだもので、今回のために紫色の高座幕も用意しました。

午後3時30分、日蓮宗岡山県宗務所長平野信行上人が御礼のご挨拶を申し上げて「報恩のつどい」は、つつがなく閉幕しました。
「宗祖ご入滅七百五十遠忌」に向けた良い大会となりました。

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