合掌
日蓮聖人が入滅される直前、
6人の弟子を後継者として指名しました。
この6人の高弟たちを、六老僧(ろくろうそう)と呼びます。
日本中に六老僧ゆかりの寺院があり、
偉大な先師として大切にお祀りされています。
ただ、六老僧の伝承や仏像、肖像画などは極めて少なく、
なかなかイメージをつかみにくいのが現状だと思います。
そこで当山では、画家の南健吾様に依頼をし、
日蓮聖人御入滅750遠忌の報恩事業として、
六老僧の絵を描いていただいております。
こちらを順次、当山サイトで公開をしてまいりますので、
どうぞご高覧いただけましたら幸いです。
持ちものや仕草など、
伝承を基にして盛り込んでおりますので、
ご本人の個性が伝われば当方としても大変嬉しく思います。
なお、絵画の著作権は作者の南様にありますが、
肖像画での表情や格好、持ちものなどは当山住職が指定しておりますので、
責任は乾性寺住職に帰します。
ご理解をお願いいたします。
また、本制作にあたり、
作者の南健吾様には様々な無理を申しましたが、
ことごとく特別な対応をしていただきました。
深く御礼申し上げます。
大国阿闍梨 日朗上人
だいこくあじゃり にちろう しょうにん
日蓮聖人の高弟・六老僧の一人で、現日蓮宗の最大の門流である、日朗門流の祖。
池上本門寺・長谷妙本寺・平賀本土寺の開山で、京都に初めて聖人の教えを弘めた日像上人の兄であり師。日昭上人の甥。
聖人のことを深く慕い、師の流罪の際には同行を願って聞かなかったため、幕府の役人に右腕を砕かれたと伝わります。
その逸話から、本作の日朗上人の右腕はやや不自然な形になっています。
聖人が佐渡に流されたとき、自身も牢屋に閉じ込められましたが、
日朗上人の師を思う気持ちの強さに心を動かされた役人が、ひそかに出獄を許し、
そのため数度、佐渡に渡ったと伝えられ、最後には聖人の赦免状を託されたという伝承があります。
日蓮聖人は立像のお釈迦様の像を自身の持仏として大切にされていましたが、
この像は後に日朗上人に形見として授けられたことが記録に残っています。
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