本日、三重県伊勢市にある日蓮聖人ゆかりの地『誓願の井戸』をお参りしてきました。
昔、この地には天台宗の寺院常明寺が建っておりましたが、明治時代の廃仏毀釈により廃寺となったようです。
1222年2月16日、安房国長狭郡の小湊に誕生した善日麿は11歳(1233年)の時、清澄寺の道善房に弟子入りし、1238年に正式に出家して『是生房蓮長』の法名を授かりました。そして、1240年に蓮長(日蓮)は比叡山に遊学し、高野山でも勉学に勤しまれました。
その後、伊勢外宮の祀官家である度会氏の寺であった天台宗寺院常明寺に百日間籠もり、誓願の井戸の水をかぶって身を浄め、伊勢神宮に百日参りをしたといいます。
その際に日蓮聖人は三大誓願を立てられました。
・我 日本の柱とならん
・我 日本の眼目とならん
・我 日本の大船とならん
三大誓願を立てた日蓮聖人は1253年に安房国の清澄寺に戻り、この年の4月28日に昇る朝日に向かって『南無妙法蓮華経』のお題目を十数回お唱えになられ、日蓮宗を立教開宗したのです。
伊勢にお百度参りした日蓮聖人は、生まれ故郷の安房国の天津神明宮を『日本第一の御厨』として誇りに思っていたようです。