秋のお彼岸法要

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

 本日、午後2時より秋季彼岸修養会を開催いたします。猛暑が続いた8月から一転、9月になってから急に涼しくなり、雨や曇りの日が続きました。しかし、シルバーウィークに入ってからは好天に恵まれて、今日もすっきりとした青空に満開の萩の花がよく映えています。
 季節はめぐり、毎年秋の彼岸の頃になると、境内には萩や曼珠沙華の花が咲き乱れます。毎年毎年同じことが繰り返されますが、人の人生はそのようなわけにはいきません。昨年のお彼岸にみえられた方が、今年はお姿がなく、お塔婆に戒名が記されています。一昨日は敬老の日で、百歳を超えられた方が全国に6万人以上おられるとの新聞記事が出ておりました。そんな時代だから自分も90歳くらいまでは生きられるだろう、とみんな思いこんでいます。しかし、そうでないことは、みなさんご存じですよね。
 うちのお寺でも昨年の暮れから5人ものお檀家さんをお見送りしたのですが、その中で80歳以上の方はお一人だけ。40歳代、60歳代の方もおいでました。平均寿命はあくまでも平均であって、寿命がみんなに公平に与えられているわけではありません。
 そのなかのHさんはお若いのに毎年お寺の行事にはご主人といっしょにお参りされる方で、息子の結婚式や母の葬儀の時にもお手伝いいただきました。唱題行にも熱心に通われ、9年前に生前戒名を授与されています。ガンとの闘いのすえ満64歳で8月にお亡くなりになられました。今日はご主人がお一人でお参りになられます。一期一会。今日お会いした方に来年もお会いできるとは限りません。今日の一日を大事にし、精一杯ご供養に努めさせていただきます。 合掌
 

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ