寺庭婦人のための仏教講座 第20回

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 12月20日(金)午後2時より、第20回「寺庭婦人のための仏教講座」を開講しました。今朝の金沢の気温は0.8℃。いよいよ本格的な冬の到来です。その寒さのせいでしょうか、本日の出席は7名。5名も欠席です。本年最後の講義なのに、残念です。もうちょっと寺庭婦人の自覚を持ってもらいたいものです。
 本日の講義は、「薬王菩薩本事品」「妙音菩薩品」「観世音菩薩普門品」の3品です。「薬王品」では当然、焼身供養についてお話しました。予習をかねて市川智康上人の『法華経を生きる』を読んでいて、新しい発見をしました。ベトナム戦争の発端となった僧侶11名の焼身自殺。星稜高校で世界史を教えていますので、当然この事実にふれています。これを見た当時のベトナム共和国のゴ=ディン=ディエム大統領のご夫人が「坊主のバーベキュー」と罵ったことから、南ベトナム解放民族戦線いわゆるベトコンが結成され、ベトナム戦争となっていった。ということで、反戦抗議のための焼身自殺であったというふうに教えて来たのですが、実はそうではなく、ゴ大統領のキリスト教化に反対し、仏教流布を願ったものであったと、市川上人はおっしゃっています。そうすると、今でも時々チベットの僧侶が焼身される理由もしっくりくるように思います。
 「妙音菩薩品」では妙音菩薩がとんでもない巨人であることに感心をもたれたようです。
 「普門品」は余りにも有名なお経ですので、寺庭婦人の方々もある程度内容は知っておられるようですので、お経の内容から少し逸れて六観音やポタラ宮殿、日光など、観音さまにまつわるお話をさせていただきました。
 法華経講義はあと1回。長い長い講座もいよいよあと3回。もうすぐ終わるんだという安堵感もありますが、なんだか寂しさも感じております。まあ、取り敢えず、この1年間ご苦労さまでした。来年も頑張って、お勉強しましょう。合掌

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