寺庭婦人のための仏教講座 第19回

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 11月22日(金)午後2時より第19回「寺庭婦人のための仏教講座」を開講しました。
 本日の出席者は写真の通り9名。美人揃いです。金沢は雨とみぞれの毎日、今日もまた雨。半分くらいしか来られないかと思っていたんですが、9名ならまあいいほうですか。私は19日の朝みぞれが降る中でタイヤ交換したため風邪をひいて、美声が出ません。辛い講義となりました。
 今日は「常不軽菩薩品」「神力品」「嘱累品」の3品。「常不軽菩薩品」では、限りなくいのちを讃える常不軽菩薩の但行礼拝の姿が、宮沢賢治の生き方であり、「雨ニモ負ケズ」の詩の中のデクノボーは、まさしく常不軽菩薩であり賢治の理想であったことをお話させていただきました。「神力品」でもまたまた賢治にふれます。「雨ニモ負ケズ」手帳の第1ページと2ページに、神力品の「当知是処 即是道場~諸仏於此 而般涅槃」の部分が書かれており、たとえ病床であっても、法華経がある限りそこが道場であるととらえていたこと。また、賢治のこんな詩も紹介いたしました。
「手は熱く足はなゆれど  われはこれ塔を建つるもの  滑り来し時間の軸の をちこちに美ゆくも成りて 燎々と暗をてらせる  その塔のすがたかしこし」
 私はなんど読んでも、涙が出るんですが……。なんだか、法華経講義ではなく、賢治の講義となった一日でした。

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