平成25年11月4日(休)、午前11時より枯木祖師の秋季御祭礼が厳修されました。「枯木祖師」は正式には「枯木橋土中出現日蓮大菩薩」(写真は北國新聞社発行の『アクタス』2003年5月号に掲載されたもの)といいます。当山は天正年間に枯木町(現在の尾張町)開創されました。お城の総構堀に枯木橋という橋がかかっていたそうで、その近くに当山がありました。橋は現在でもあります。その頃、一時期無住の時期があったらしく、夜になるとどこからともなくお題目が聞こえてきたそうです。不思議に思った信者さんたちが地面を掘ると、小さな日蓮聖人の木像が出て来ました。さっそく本堂にお祀りしたのですが、それでもお題目の声は止みません。そこで、新たに日蓮聖人の木像を彫り、土中から出現した小木像を胎内仏とし、「枯木橋土中出現日蓮大菩薩」と称したとのこと。
霊験顕著で江戸時代には多くの参詣者を集めたそうですが、本日の参詣者は10名。寂しい限りです。
午後1時から、第732回の報恩御会式もあわせて厳修され、法要後、檀信徒の方々は鱈鍋を囲んで大いに盛り上がっておられました。